妖狐の焔
□28、残り5日
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ロール「お茶、」
「へい」
ロール「あ、後今日の新聞ねェか?」
「あ、どうぞ」
「椅子もご用意しました」
ロール「サンキュー」
あれから島を出発。
こいつら気前いいんだ、すぐに頼んだモノ出してくれるし、頼んでねェのに用意してくれる物までくるしよ。
俺ってやっぱ運が良いんだなァ。お茶も中々うめェし。
ーーさて、何故こうなったかというと‥、
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「“かまいたち”!てめっ!!いつから縄を!?」
ロール「ん?あ、返すよ」
「あ、これはご丁寧にどうも…そうじゃねェよ!! くそっ!もう一度捕獲すっぞお前ら!!」
ロール「なぁなぁ、ここから海軍本部ってどれくらいだ?」
「ざっと見積もって5日以上ですかね」
「何親しんでんだてめェらァア!!?」
「でも頭ァ、“かまいたち”なんかにオレ達が勝てると思いますか?」
「何で後ろ向きに考えんだ!! 確かに無理かもしれんが…!!」
「だったら大人しくした方がいいっすよ、」
「ヘタに手ェ出したら、白ひげが襲いがかって来ますよ」
「命あっての物種っすよ、頭ァ」
「く…っ!! ……おい“かまいたちィ”!!!!」
ロール「ん?」
「海軍本部に本当に行っちまうぞ、いいのか?ア?」
ロール「おう、いいぞ。乗せてってくれんだろ?」
「勿論っス!!」キリッ
ロール「お前ら太っ腹だな!ありがとな!!」
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そして俺たちはシャボンディ諸島に向かっている。
え?何で本部じゃねェんだって?
いやこいつらったら本部に行く指針持ってなくてよ、仕方ねェからレイリーに貰ったビブルカードを頼りに進んでんだ。
まぁ船で運んで貰ってるから文句は言えねェんだけどよ。
……にしても、公開処刑まで5日。
ギリギリだとしたら、ちょいと策考えねェと間に合わねぇな‥。