妖狐の焔
□28、残り5日
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ーーここは“偉大なる航路”バナロ島。
そこはつい最近、とある2人の海賊の激闘に巻き込まれた島でもある。
今、その島には人は居なくなったが、最近再び人が再来………それから何日がして、この島に何かが降ってきた。
近づくと、人であった。
何故か着地点が肉球のような形をしていたが、とりあえずそいつをとある場所に運んでいた。
そして、それから2日が経ったーー。
ロール「………ん‥ん‥んぁ?」
ぼやける視界を何度か瞬き、青空と海が綺麗に目に映った。
ああ、今日は快晴ってヤツなんだなぁ‥。
………
……
ロール「ってここどこだ!?」
と、声を出した俺。
……何か注目浴びちまったぜ。
「あ?やっと起きたか」
「ったく、まる2日も眠ってやがってどういう神経してんだ」
ロール「あ?誰だお前ら………ちなみにどういう状況?」
知らないおっさん共に囲まれていて、ここ船か?
でもまだ出航はしてねェな‥。
何か気付けばマストにロープ括りつけられてるし、つまり捕まってね?
ここ海賊か?
「“かまいたち”が糸も簡単に捕まるとはな!」
「でも“かまいたち”って死亡したんじゃなかったか?」
「バーカ、あんな死亡説誰が信じんだよ?」
ロール「俺の話聞いてます?」
「あ?だからお前の行き先は海軍だってーの」
「状況読めよ、」
「まぁそこで楽しく暮らしてな」
………海軍‥。
フィレスとレイスは…まぁ大丈夫だろう。
俺って結構運が良いんだな‥。
ロール「お、連れてってくれるのか?そりゃありがてェ」
『は?』
ロール「いや丁度行きたかったんだよ、」
「お前頭大丈夫か?」
ロール「どういう意味だよ?」
「どこの世界に海賊が自分から海軍に行きてェって奴がいんだよ!?」
ロール「あ?俺、」
・・・。
「…頭、こいつ大丈夫なんでしょうか?」
「いや、きっと油断させる為の作戦だ。 油断するな」
「‥へい、」
ロール「お、お前が頭か。俺はロール、よろしくな」ポンポン
ロールは笑顔で海賊の頭に肩をポンポンと叩いていた。
………?
『ってぇ!!縄から抜けてるーーッ!!!?』
俺にとって縄から抜け出すなんざ、お茶の子さいさい。