妖狐の焔
□26、入れ違い
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ー白ひげの部屋ー
部屋には隊長らが集結していた。
これまでの経緯を2人は話し出した。
ロールは無事だが、今この場にいないのは七武海のくまに飛ばされたからと話した後、皆はざわついた。
イゾウ「それって大丈夫なのかよ?」
レイス「まぁ、一応怪我は治ってる。あいつならどこに飛ばされても大丈夫だろうよ」
ビスタ「まさか入れ違いになるとはな‥、」
ハルタ「……」
白ひげ「まぁ、無事と分かりゃそれでいい。直に姿を現すだろう」
ラクヨウ「でもあいつ、何も持ってねェんだろ?」
レイス「あったらとっくにここに帰って来てたしな、」
サッチ「じゃあどうやって帰ってくるんだ?」
フィレス「あ…、一応シャボンディ諸島には帰って来れますよ」
ラクヨウ「何で?」
フィレス「ある人にビブルカードを副船長だけ貰ってましたから」
(ロール:ビブルカードか‥、)
(レイリー:イタチ君も貰っとくか?)
(ロール:おいおい、)
(レイス:貰っといたらどうだ、)
(ロール:あ?)
(レイス:迷子防止に、)
(ロール:……馬鹿にしてね?それ)
(レイス:気の所為だろ)
(ロール:……まぁいいや。 貰っといて損はねェだろうし、)
(レイリー:はは、そうか)
レイス「ーーま、無くても帰って来そうだけどよ、あいつの場合」
ラクヨウ「確かにな、」
マルコ「………」
白ひげ「……レイス」
レイス「あ?」
白ひげ「帰って来て早々に悪いが、2番隊を仕切る奴がいねェんだ。 やってくれっか?」
レイス「あぁ、まぁ俺で良ければ」
白ひげ「グラララ‥そうか」
また宜しくなとか、仕事内容など話されたレイス。
マルコ「…じゃ、話はこれくらいにして持ち場に戻るよい」
ラクヨウ「そーだな、」
ハルタ「……」
皆はそれぞれと部屋を出て行った。
白ひげ「レイス、」
レイス「あ?」
白ひげ「…ロールの怪我で、背中に傷はあったか?」
レイス「背中………あぁ、何か斬られた後はあったな」
白ひげ「………」
レイス「あいつが背中やられるなんて最初は驚いたけどよ‥。 それがどうかしたのか?」
白ひげ「………いや‥、何でもねェ」
レイス「?‥そうか、」
白ひげ「………」
レイス「‥あ、親父」
白ひげ「あ?」
レイス「ーーまた世話になるぜ」
レイスは手をふらふらと振りながら、部屋を出て行った…。
白ひげ「…ったく、」
白ひげはフッと笑い、酒を口にした‥。