妖狐の焔
□26、入れ違い
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ダッダッダ‥、
フィレス「こっちであってるんでしょうか?」
レイス「レイリーがそう言ったんだから行くしかねェだろ。何があるか知らねェけどよ」
レイリーにこの場所に行けと言われ、BARを飛び出して数十分。
進めば進む程、人通りが少なくなって、今ではレイスとフィレスの2人だけである。
レイス「………ん?」
フィレス「っと‥、どうしました?」
レイス「あっちから何か聞こえねェか?」
フィレス「……そういえば、」
レイス「行ってみるか、」
フィレス「はい、」
微かだが人の声が聞こえると践んだ2人はそちらに向かってみた。
*
*
レイス「…マジかよ、」
フィレス「こんな所に‥、」
2人の先にはモビー・ディック号。
驚きを隠せない様子。
すると、2人に気づいた隊員が隊長を呼び出していた。
しかし、2人は未だマントに覆われている為、敵か味方が分からないようだ。
2人はお構いなしに船へと行った。
まぁ当たり前のように船員たちに止められたが。
レイス「まぁそれにしても……あまり変わった様子ねェな、」
フィレス「変わって欲しかったんですか?」
レイス「いや、」
2人が微笑みながら話していると、複数の隊長らまで来た。
マルコ「何だよいてめェら、」
サッチ「何者だ?お前ら、」
レイス「……俺らは、」
バサ‥ッ、
『!!!!!』
レイス「元2番隊隊長に、」
フィレス「現2番隊所属の者です。マルコ隊長、サッチ隊長」
2人はマントを脱ぎ、所属を名乗っていた。
周りは驚いて声を上げる者が多数である。
マルコ「レイス…!! フィレス…!!!」
サッチ「えっ!?ちょっマジで!!?」
レイス「驚き過ぎだバカ」
サッチ「うるせっ!
‥いやァ、フィレス無事で何よりだぜ」
フィレス「ありがとうございます、」
サッチがフィレスの無事にホッとしていると、マルコはある事に気づいた。
マルコ「……フィレス、ロールはどうした?」
サッチ「!、そう言えば…」
レイス「……」
フィレス「あ…副船長は……、」
レイス「‥ま、続きは親父ん所でだ」
サッチ「あ、ああ‥そうだな」
皆は白ひげのもとへ向かった。