妖狐の焔
□26、入れ違い
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ーBARー
レイス「ち……、」
フィレス「……」
険悪な雰囲気を漂せている2人。
3日前にロールを能力で飛ばしてしまったと告げられ、未だにこのような雰囲気に。
あの時、麦わら一味を助ける為にやった事とレイリーに説明され、何とかくまにぶつける想いは取り留めた
3日が経った今、ロールは飛ばされた所に着いた頃であろう…。
レイリー「君たちは、これからどうするんだ?」
フィレス「…出来るなら、副船長を探したい‥です」
シャッキー「でも、行く手段はないわよ? 場所が分かっていたとしても永久指針かビブルカードがなきゃ」
レイス「フィレスはねェのか?」
フィレス「ええ‥。多分遭難した時に海に流されたかと……」
レイス「………」
シャッキー「次の行動が決まるまで、ここに居たら? 私は構わないわよ」
フィレス「すいません…」
レイス「……」
レイリー「ーーその必要はないと思うぞ、」
『?』
レイリー「迎えが来たみたいだ」
レイス「は?」
フィレス「迎え?」
*
*
ここはシャボンディ諸島の裏地。
隠れGRである。
ここは海軍の死角のような場所で、ここを知っている者はそうそういない
そこに、大きな母体で白鯨を船首とした船が泊まっていた。
それが、モビー・ディック号を船とした、白ひげ海賊団であった。
マルコ「おい、急いで職人呼んで来いよい!」
サッチ「正体バレんじゃねェぞ!」
ガヤガヤ‥、
甲板、船内はとても慌ただしかった。
自分達の仲間であり家族でもあるエースの、公開処刑が発表されたからだ
処刑まで1週間後。
それまで、武器の準備やコーティングの準備やらで大忙しである。
サッチ「ハァ……。何でこんな事になっちまったんだよ‥」
イゾウ「んなの海軍にでも聞いたらどうだ?」
サッチ「おい;」
ラクヨウ「つーか、何で未だにロール達の連絡ねェんだよ?」
サッチ「俺が聞きてェよ、」
ラクヨウ「ったく…何かロールなら海軍に乗り込んでそうだな」
イゾウ「笑えない状態だなそれ。 マジ話だったらどうすんだよ?」
サッチ「……フィレスが止めている事を願おう、うん」
ラクヨウ「だといいけどよ、」
マルコ「喋ってねェでとっとと仕事しろよい」
『へーい』
3人は担当の場に行って船員たちの指示を出していた。