妖狐の焔
□24、笑顔
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ーシャボンディ諸島ー
ロール「シャボンディ諸島か‥、」
レイス「海兵にバレたら面倒だから、これ着ろ」
レイスはロールとフィレスにフード付のマントを差し出した。
ロール「……どっから出したの、って聞いていい?」
レイス「あ?……じゃあ手品」
ロール「マジで?!」
じゃあ、という言葉にツッコミ等は無いのだろうか…。
フィレス「‥っと、どこで情報集めますか?」
レイス「人が多い場所はたまに海兵がうろついてるしな‥、」
フィレス「そうですね…」
ロール「とりあえず進んでりゃ何とかなる!」
『・・・』
冷静に行かなきゃいけないこの場で、ロールはいつも通り真っ直ぐ。
真っ直ぐ過ぎて言葉を失う2人の姿もあったり。
ロール「おい何してんだ、早く行くぞ」
スタスタスタ‥、
フィレス「…良いんでしょうか?」
レイス「もう考えるのが馬鹿らしくなってきたしな‥。 捕まったらあいつの責任にすりゃいい」
フィレス「;;」
さらっと酷い事を言うレイス。
フィレスは苦い顔をする事しか出来なかった‥。
*
*
昼過ぎの時間帯、ロールたちは情報を仕入れていた。(ちなみに金要求された場合は力強くだったり‥)
その中には勿論……エースの事も聞いた。
ロールは当然の怒り。
周りに八つ当たりもしていた。
ロール「てめもう一遍言ってみろッ!!!」
「ちょっ?!何なんだよ!?」
「情報やってその態度はねェだろ!?」
フィレス「抑えて下さい;;副船長」
ロール「っ……!!」
レイス「悪かったな‥。
行くぞ、」
ロール「…ッ……、」
3人はその場から離れ、落ち着ける場所に腰を下ろした。
レイス「どうすんだ、ロール」
ドンッ!!
ロール「‥殴り込み」
ロールはヤルキマンマングローブを殴り、低い声で言った。
レイス「…ハァ‥。 一応聞くが、侵入はどうする気だよ?」
ロール「んなの軍艦でも何でも奪えば!!「ロール」」
レイス「‥気持ちは分かるが、少しは冷静になれ」
ロール「………」
そう言われた後、ロールは唇を噛みしめて黙り込んだ。
しかし、それが今のロールにとっては精一杯の冷静さだった…。
レイス「とりあえず、今は親父に連絡だ。 今はそれが最前線だろうよ」
フィレス「…でも、どうやって?」
レイス「それ何だよな…、」
ロール「………」
レイス「……とりあえず、どっかで休むか」
フィレス「え?」
レイス「まだ時間はある。休める時に休んだ方がいい」
フィレス「……そうですね、」
レイス「さて、どっか当てがありゃいいんだが‥」
ロール「………一応あるよ‥、」
レイス「ん?」
ロール「俺が前来た時に世話になった店‥、」
レイス「‥じゃ、とりあえずそこに行くか」
フィレス「はい、」
ロール「…」
3人は13番GRに向かって行った。