妖狐の焔
□21、想い
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頭を押さえ痛がるロール。
ガープはそれに情けないと言い放つ。
そんな時‥、
フィレス「副船長!」
レイス「おい大丈夫か?」
ロール「無、理‥っ、痛い。頭割れたっ」
レイス「あぁ、喋れるなら大丈夫だ」
レイスはポンポンとロールの頭を優しく叩く
ガープ「ったく、海兵共めしくじりおったか」
レイス「海兵如きが、俺らに適う訳ねェだろ」
ガープ「ふん‥。元隊長が何故ここおる?」
レイス「答える義理なんてねェよ」
ガープ「……」
レイス「んで、あんたはコイツを捕まえんのか?」
ロール「…」
ガープ「そうだとしたら何じゃ? 自分の孫を連れ戻して何が悪い?!」
レイス「あんたの孫でも、俺たちの家族でもあるんでね‥。渡す訳には行かねぇな」
ロール「!」
ガープ「………」
フィレス「‥」カチャ!
フィレスは銃をガープに構え出した‥。
数十秒間、レイスやフィレスが、ガープを睨み付けていると‥、
ロール「……フィレス、銃を下ろせ」
フィレス「え‥!?」
レイス「………」
ロール「‥俺もう疲れたし、舟に帰って寝てェ」
フィレス「え?ちょっ;;
副船長!?」
タッタッタ‥、
ロールはスタスタと舟の方向へ‥。
フィレスはロールを追いかけて行った。
レイス「……追いかけねぇんだな、」
ガープ「ふん、わしも久々に走って疲れただけじゃい」
レイス「……(それが中将の言う事かよ‥、)」
スタスタ‥、
ガープはロールたちとは逆の方向に歩き出した。
ガープ「ロールを頼んだぞ‥」
ガープはその場を去った
レイス「……(意外にも、孫想いな所もあるもんだな‥)」
レイスは2人を追いかけて行った……。