妖狐の焔
□21、想い
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タッタッタ‥、
ロール「ハァ‥、ハァ……ハァ…、」
ちょっと全力で走っただけなのに‥もう息切れか……。
傷が開かなきゃいいけどな……。
つーか‥、
ロール「どこだここ?」
周り、というか正面を向くとそこは海。
つまり海岸に出ちまった訳だ。
何でかな‥。
ジジィに驚いてて頭真っ白になってたから適当に走ったんだよな。
あぁ、2人の所に戻んねェと‥
ガシッ!
ん?
ガシッ‥?
レイスか?フィレスか?
ロール「・・・」
ガープ「全く、やっと捕まえたぞ!!」
ロール「んぎゃーッ!?」
答えはどちらでもなかった。変わりに鬼より怖いジジィが現れた。(まぁ鬼なんて会った事ねェけどな)
のん気な事思ってるけど俺今全力でジジィから離れようとしてんだぞ、
でもジジィ離してくれねぇし、つーかさっきゴキッって鳴ったよ?俺腕折れてない?
これ以上怪我増やしたらレイスにブチのめされちまうよ;;
ロール「つーか何で居場所分かったの!? 俺引き離した筈だぞ!」
ガープ「ふん、貴様は昔からわしから逃げた時は必ず海岸に来たじゃろ」
………そうだっけ?
んん…あぁ‥何かそんな記憶があるような無いような……。
体が染み付いてたんだなきっと。
ロール「それは分かったから離せ、くそジジィ」
ガープ「………」
………あれ?
いつもなら拳骨が来るんだけどな?
くそジジィと呼ぶなー的な感じで‥。
え?
何故黙(だんま)り?
逆に怖いんだけど‥;;
ガープ「ハァ……、
生きておったんならそれでいいわい‥」
ロール「あ?」
溜め息の後に何か言ったみてェだがよく聞き取れなかったな‥。
つーかいつまで掴んでんのこの人……。
ガープ「ハァー‥!!」
ロール「…ん!!?」
ガンッ!
ロール「いッ!?痛ッッッてぇえエエエ!!!!」
いきなり深い息を吐いたと思ったら頭を思いっきり殴られた。
ガープ「誰がくそジジィじゃ全く! じいちゃんと呼ばんかと何度言ったら分かるんじゃ!!?」
今頃ォオ!!?
頭が割れるっつーの!!
頭蓋骨にヒビ入るぞ!!
一応俺怪我人なんだぞ知らねェのか!!まぁ知ってる訳ねェだろうけど!
でも殴られたおかげでジジィが手ェ離してくれたけどさ!
つか俺はエースみたいに自然(ロギア)じゃねェし!
ルフィみたいに打撃強くねェし!!(あ、でも覇気使ってるからあんま意味ねェか…)
長年この拳骨喰らってるけど、無理だ。全部が!