妖狐の焔

□19、動き出す
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レイス「連絡先なんて俺の使えばいいだろ?」


ロール「いや、電伝虫あっても番号が前と変わってるし、」


レイス「あ?そうなのか?」


ロール「いやぁ、電伝虫の受話器を昔壊しちゃって〜。番号変わったんだよな」



あの後親父にぶん殴られて壁が4つぐらい壊れたな〜……と思い出に浸るロール。

それに唖然するしかないフィレスとレイスだった。




レイス「ハァ……、」


ロール「なぁレイス、」


レイス「あ?」


ロール「ベッド出て筋トレしていいか?」


レイス「メス投げられたいか?」


ロール「怖い事あっさり言うなよ!?」


レイス「なら大人しくしてろ、」


ロール「…じゃあ町に行ってみたい」


レイス「……」ゴソゴソ


ロール「いや悪かった、悪かったからメスしまって下さいッ!!」


フィレス「;;」




この先が思いやられそうだなぁと思うフィレスであった‥。







ー数日後ー



レイス「……オヤジ、」


アストン「何じゃ、今忙しい所だぞ」


レイス「なら耳だけ傾けてろ。 …また俺は家を空けようと思う、」


アストン「……また海賊に戻る気か」


レイス「‥悪ィかよ。
もう体治っただろ?」


アストン「わしがいつ体を壊した。 全く、海賊など……誰に似たんだか、」


レイス「はっ、そりゃおふくろに言うんだな、」



レイスはチラッと部屋にある写真を見た‥。



アストン「………、」



その後レイスが部屋を出ようとした所‥、



アストン「………レイス」


レイス「‥あ?」


アストン「ロール君に注意を払えよ、」


レイス「?………へいへい」




レイスはそう言って部屋を出て行った。



ったく…。
実の息子より患者が大事かよ、



……俺はこの時、オヤジが言ったのはロールの怪我の事だと思っていた‥。








ロール「!!、レイスも来てくれるのか!」




ロールは目をキラキラ輝かせながら言っていた。

もう怪我は歩ける所まで回復したらしい。



レイス「まぁ、フィレスだけじゃお前の行動を支えられそうにないからな」


フィレス(ごもっともです…;;)


ロール「大丈〜夫!」


レイス「そういう時が一番大丈夫じゃねェだろ、」


ロール「レイスが冷たくなった‥、」


レイス「冷たかったら死んでっから、」


ロール「陰険‥、」


レイス「ん?珍しく難しい言葉放てたな、偉いぞ」


ロール「ん?そうか?」



さっきまでシュンとしていたロールの機嫌が一気に上がっていた。



フィレス「…;;」



あれ‥?いいのかな…;;

ちょっと疑問点があるフィレスでした。



3人はその後、島を出る為に港に行きましたとさ


その様子を窓から溜め息をつきながら、でもどこか微笑ましい顔のアストンが覗いていた事は知らずに‥。
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