妖狐の焔

□19、動き出す
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ウソップ「ちょちょちょーっと待てルフィッ!!!」


ルフィ「んぁ?」


サンジ「お前らの家系どうなってんだ!!?」


ルフィ「何が?」


ウソップ「“かまいたち”だぞ“かまいたち”!!
それがお前の兄ちゃんって……!!!!」


ルフィ「ロールは兄ちゃんだ。何かおかしいのか?」


ナミ「………、」


ウソップ「いやおかしいって、そういう訳じゃなくて………ん?どうしたナミ?」



ウソップがナミの方を見ると、ナミは新聞を見て青ざめていた。




ルフィ「どうした、ナミ?」


ナミ「…“かまいたち”はあんたのお兄さんで間違いないのよね?」


ルフィ「ん?あぁ、」


エース「?」


ナミ「……口で言うより見せた方が早いわ、」




と、ナミはルフィに新聞を渡した。
ルフィはハテナを浮かべながら新聞の一面を見た。
その横でナミを除いた皆も見た。



その内容は、
“かまいたち”と“風の狩人”の‥死亡説。




ルフィ「……んだよこれ‥!? どういう事だよ!!?」


エース「っ……!!!」


ウソップ「死亡って…マジかよ……っ、」


ルフィ「ロールは死なねェよッ!! ロールが死ぬ筈がねぇ!!!」


サンジ「落ち着けよルフィ、」


ナミ「そうよ‥。まだ説ってだけよ、本当とは限らな「んなの嘘に決まってんだろ!!!」」


ルフィ「何が死亡説だ!!」



びりっびりっ!!



ルフィは新聞を破いた。
ウソップやチョッパーは慌ててルフィを宥めていた…。



エース「………!」




エースはポッケに入っていたビブルカードを取り出した。

ビブルカードは前とは違って焦げ目が少なくなっていて徐々に回復していた。
エースはそれに軽くホッとして微笑んでいた。




ルフィ「っ……!!」




今にも泣きそうなルフィ‥。
それを隠す為か、ルフィは帽子を深く被っていた。

すると傍にエースが来た




エース「‥ルフィ、」


ルフィ「な、んだよ‥?」


エース「何だ、また泣いてんのか?」


ルフィ「っ!! 泣いてねェ!!」


エース「‥にっ、ロールは死なねェよ」


ルフィ「……」


エース「俺たちの兄貴だろ?」


ルフィ「!……ああ!!」




ルフィは涙を拭って、力いっぱい返事をした。

仲間たちはさすが兄貴だな、と感心しホッとしていた。
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