妖狐の焔
□19、動き出す
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レイス「まぁそれはいいが……親父たちに連絡はいいのか?」
ロール「ん?してねェの?」
フィレス「副船長が起きたらにしようと思ってたんですが‥、」
ロール「ほうほう。
でも残念、連絡は出来ません」
レイス「あ?」
フィレス「何でですか‥?」
ロール「だって連絡先知らねぇもん」
・・・。
しばらく沈黙が起きたのは言うまでもない‥。
*
*
一方、こちらは白ひげ海賊団。
白ひげの部屋に白ひげを含めた15人の隊長が集結していた。
サッチ「ーー海軍って本当どっから情報取り寄せてんだ?」
ラクヨウ「不思議だな…。ヘタしたら盗聴されてんぜ、この会話も」
イゾウ「さすがにねェだろ……、」
ハルタ「……」
ラクヨウ「‥で、副船長様からのご連絡は?」
ビスタ「特には無いな‥」
マルコ「どうせあいつの事だ、連絡先が分からねぇとかほざいてんだろうよい」
ラクヨウ「なるほど」
サッチ「でもフィレスも居んだから大丈夫じゃね?」
フォッサ「何にしても、電伝虫を持ち合わせてないだろうな‥、」
サッチ「……だな、」
白ひげ「有るにせよ、あいつはすぐには戻って来ねェよ」
ハルタ「…何で‥?」
白ひげ「あいつの事だ。ティーチのバカとケジメを付けねェ限り帰って来ねェよ」
マルコ「確かにねい‥、」
ハルタ「……」
サッチ「ったく‥、」
んなの別にいいから、とりあえず顔ぐらい見せろよ……バカ弟が。
新聞の記事みてェにマジネタだったら、許さねぇからな‥。
*
*
ーーここはとある海賊団の船。
少し名のある海賊団で、乗船者はただ今、6人と2匹。
そこにエースは居た。
何故ならそこは麦わらの一味で、船長ルフィは弟だからだ。
ルフィ「エースの仲間入りに乾杯〜!」
「「乾杯〜!!」」
エース「仲間になった覚えねぇぞルフィ、」
ゴクゴクゴクーー、
ルフィ「乾杯ー!」
「「乾杯〜!!」」
エース「聞いてねぇな‥」
ナミ「気にしないで。あいつらただ乾杯の理由が欲しいだけだから、」
と、新聞を読みながら言うオレンジ色の髪の女、ナミ。この船の航海士だ
そして、さっきっからエースの意見を無視して乾杯をしているのがルフィ、ウソップ、チョッパーだ。
ルフィ「なぁエースゥ、本当に仲間にならねェのか?」
エース「俺は白ひげ海賊団に所属してんだ、」
ルフィ「ちぇー‥。
じゃあロール誘うからいいし、」
エース「……」
ウソップ「…ん?ロール‥?」
チョッパー「?、どうしたんだウソップ?」
ウソップ「どっかで聞いた名なんだよな‥ロールって、」
?「‥そりゃ“かまいたち”の事じゃねェか?」
と、船内から出て来たコックのサンジが言った。
ウソップ「ああ!そうだそうだ!! って!?やべェ奴じゃねェかよ!!?」
ルフィ「“かまいたち”?」
エース「…ロールの異名さ、」
ルフィ「へー、」
サンジ「お前“かまいたち”も知らねぇのかよ、」
ルフィ「“かまいたち”は知らねぇ。でもロールは知ってる」
ウソップ「……ル、ルフィ君? その方とはどういったご関係?;;」
ルフィ「ん? おれとエースの兄ちゃん」
『はぁあアア!!!?』
ルフィ「?」
エース「………」