妖狐の焔
□14、想い
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あまり誰も通らない廊下に連れられ、ラクヨウがやっと止まった。
親父の部屋で話せばいいのに‥、
ラクヨウ「……今から言う事は嘘でも何でもねェ。‥それでも聞くか?」
何で急にシリアス?
そんな大変な事でも起きたの?
とりあえず僕は頷いた。
ラクヨウは間を開けて、ハルタに昨夜の事を話した。
ハルタは目を見開いて、とうとう制止をかけた。
ハルタ「ちょっと待ってよ!?」
ラクヨウ「……」
ハルタ「……誰が‥死んだ、の‥?」
ラクヨウ「まだ死んだって決まってねェよ‥っ、」
ハルタ「嘘だよ‥っ。ロールは昨日まで、僕の傍に居たんだよ!?」
ラクヨウ「おめェが寝た後に起きた事だ!‥知らねェのはお前だけだ」
ハルタ「っ……、‥サッチは……?」
ラクヨウ「…部屋で休んでるが、どこも怪我ねェから大丈夫だ」
ハルタ「っ‥、ロールとフィレスが、何でッ‥!?」
ラクヨウ「………話しは終わりだ、」
ハルタ「っ……、」
‥今にも泣きじゃくりそうなハルタに、ラクヨウは溜め息をつき、ずっと傍に居てくれたそうだ。