妖狐の焔

□13、黄色い炎
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すると、白ひげ達が到着した。

皆は部屋の状況に目を見開いた。



白ひげ「ティーチてめェ‥!!何してやがるッ!!?」


ティーチ「あ?やっと来たのか親父、」


エース「ロールッ!!」




ロールは反応なく、意識がないようだ‥。

エースはティーチのもとに向かった……だが、




ティーチ「魚と一緒に泳いで来いよ、副船長」



パ‥ッ、



『!!!!!』




落ちて行くロールに必死に手を伸ばしたエース。
‥だが、指にすら触れる事なく……ロールは暗い海へと落ちて行った。



バッシャーン!!




エース「ロールゥウウーッ!!!!



エースが叫ぶ中、ティーチは笑っていた。



フィレス「ッ!!」



ダダッ!!



フィレスはサッチを下ろし、ティーチのもとへ……かと思いきや‥、



マルコ「!!、待てフィレ」


バッシャーン!!



『!!!!』



何とフィレスは無謀にもロールを助けに行ったのか、荒々しい海へと飛び込んでしまった。




ティーチ「ゼハハハ!こりゃ驚いたな。“かまいたち”に“風の狩人”が死ぬとは。最高の船出日和だ!!」


白ひげ「てめェ!!自分が何したか分かってんだろうなッ!!?」


ティーチ「おっと、まだ親父とぶつかる時じゃねェ。世話になったなてめェら!」



ボンっ!!



マルコ「っ!!」




煙幕が辺りを包んだ。
風のおかげですぐに晴れたものの、ティーチの姿はもうなかった……。




ラクヨウ「っ……一体何が起きたってんだよ‥っ!?」



状況を上手く飲み込めない隊長たち‥。




白ひげ「……ラクヨウ、サッチを運べ」


ラクヨウ「………あぁ、」



状況は整理出来ない‥。
けれど今はやらなきゃいけねェ事をやるべきだ。


ラクヨウはイゾウを連れ、サッチを医務室に運んで行った。

他の隊長らは船の修繕とティーチが近くにいないかを急いで確かめていた。





エース「………」



ロールが落ちてから、ずっとその場を離れないエース‥。




白ひげ「‥エース、」


エース「っ……おや、じ‥っ‥!!」



顔は見えなくとも、白ひげはエースが泣いているのが分かった‥。


今は休め‥、白ひげがエースを抱きしめるとエースはゆっくりと意識を手放した……。
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