妖狐の焔

□13、黄色い炎
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その時‥、



ボゥ‥ッ!!



フィレス「ーーえっ!?」



ロールを探しに来たフィレス。
武器庫の様子がおかしいと感じたフィレスは向かった所、何かが光っているのが目に映った。



ティーチ「!!?」



ロールは光に‥いや、黄色い炎に包まれていた。

そしてそれはサッチのもとに少しずつ行き、サッチは黄色の炎包まれていった。

その後、炎はロールのもとへと戻って来た‥。


前とは濁ったような色をして‥。




フィレス「副、船長‥!?サッチ隊長!?」


ロール「……………ッ‥」


フィレス「!、大丈夫ですか!?」


ロール「!!?、ッァア!!」


フィレス「副船長!?」




ロールは急に叫び声を上げた。
起きると何故か背中から痛みが走ったからだ。




ロール「ア‥ッ、」



ロールは歯を食いしばって、立ち上がった。




ロール「フィレ‥ス、サッチを、運べ……ッ」


フィレス「えっ!?」


ロール「いいから早くしろっ!!」


フィレス「は、はいっ!!」



フィレスはサッチを運ぼうとした。



フィレス(……あれ?
服に、傷や血がついてるのに‥)









体の傷口が、どこにもない‥?




ロール「ハァ‥、ハァ……、」


ティーチ「一体何が‥。
……まぁいい、」


ロール「覚悟しろよ‥ティーチ!!」



ダッ!!



ティーチ「ん?せっかくフィレスが来てサッチ隊長が助かるのに……随分スピードが遅ェな?」



ガンッ!!
ドッカーン!!



フィレス「っ……!!(何で、ティーチさんが‥!?)」



ティーチは向かって来たロールを蹴り飛ばした。

だがその蹴り飛ばした方向は火薬のあった場所。
火薬は爆発を起こし、外が見えるようになった。

外は雨が凄く、風も吹き始めていた。
夜だからなのか、海は黒に染まった感じである。



そして、落ちるか否かの所にロールが傷だらけで横たわっていた‥。

ティーチはロールに近づき、片手でロールを持ち上げた。
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