妖狐の焔
□12、怒り爆発
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ーーここは武器庫。
ティーチとサッチは何故かその部屋に入って行った。
ロールはそのドアの前にハテナを浮かべ、何をしているのかと耳を立ててみた。
すると‥、
ゴロゴロ‥!!
ザン‥ッ!!
ロール「!!?」
‥雷に紛れて、何かを斬り捨てる音がした。
ーーバンッ!!
ピシャーッ!!
荒っぽい開け方で入ったロール。
雷の光で、ロールの目に映ったのはティーチと横たわっているサッチであった……。
*
*
ー食堂ー
ラクヨウ「ロールの奴、遅ェな‥」
イゾウ「そろそろ帰って来てもいい頃なんだがな‥」
フィレス「あ、じゃあちょっと見てきましょうか?」
イゾウ「ん?いいのか?」
フィレス「ちょうど武器の調整が終わりましたんで」
と、フィレスはロールを探しに食堂を出た。
残された5人は暇そうに食堂で2人の帰りを待っていた‥。
*
*
こちらは戻って、武器庫の場所。
ロールは信じられない光景を目にしていた。
ナイフを持ったティーチに‥血を流して倒れているサッチ……。
ナイフには血が付着していて、それは状況からして…サッチのであろう。
ティーチ「ゼハハハ!何だ副船長、来るのが早ェな」
ロール「何‥ッ、してんだ…てめェは……!!?」
ティーチ「あ?何だ、状況が理解出来ねェのか?」
ロール「………てめェがやったのか‥?」
ーー違う‥。
俺はそんな答えが聞きたかった、のに……、
ティーチ「ああ、まだ息はあるけどな」
本当‥、夢だったらどんなにいい事か……。
ロール「‥そうか」
ティーチ「だから今からトドメを刺さねェといけねぇんだ」
ピシャー‥!!
ニヤリと笑うティーチにロールは目を見開いていた。
ロールはその後、俯いた。
すると‥、
ロール「……白ひげ海賊団、副船長の名に掛けて‥」
ティーチ「あ?」
ロール「てめェを討つ!!!」
ピシャー!!
ザァアアア‥、
……ロールは怒り、ティーチを思いっきり睨んでいた‥。
‥サッチを無事に助ける事が出来るのだろうか、