妖狐の焔

□7、親父
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スタスタ‥、



ロール「…ん?」



飲み物を取りに行こうとしたロール。
甲板の端っこに目をやるとエースが顔を伏せている姿が見えた。

ロールはそのままエースの隣に寄り添い、座った。



エース「……」


ロール「どうした、エース?」


エース「…ロール‥、」


ロール「何か今日は元気ないぞ?」


エース「………なぁ、」


ロール「ん?」


エース「‥ロールは何であいつの事を……親父って言うんだ?」


ロール「ん?‥ん〜、」



突然の質問にロールは少し考え始めていた。

そして考えた結果‥、



ロール「ん〜、正直‥どう答えていいか分からねェや」


エース「え‥?」


ロール「まぁ理由なんてねェな」


エース「んだよそれ‥、」



考えてなんで答えが出ねェんだよ、とエースは思った。

するとロールは‥、



ロール「ししっ!
ま、答えが知りたきゃ親父の息子になりゃ分かるんじゃねェか?」


エース「!!………それ、俺に仲間になれって言ってるようなもんじゃねェかよ、」


ロール「俺はいつでも大歓迎だ」


エース「………」



ロールの笑顔が眩しいと思ったエースは顔を半分伏せた。



ロール「どうした、エース〜?」


エース「………いいのかよ‥、」


ロール「何が?」


エース「俺…ここに来てからずっとあいつを襲ってたのに‥」


ロール「……親父は、そんな小せェ器じゃねェよ」


エース「!」


ロール「にっ、何なら一緒に行くか?」


エース「…1人で行けるよ」


ロール「ははっ、そうか!」



ロールは立ち上がり、宴の中に入って行った。

エースはその後、船内へと入って白ひげの部屋に向かった。



(ロール:ただいま〜、)

(サッチ:おぉ遅かったな……って飲み物は?)

(ロール:ん?何が?)

(ラクヨウ:飲み物だっつってんだろ?何しに行ったんだよ)

(ロール:………あぁ、忘れてた)

(サッチ:自分で行った方が早かったな‥、)

(ロール:もっかい行ってくる)

(イゾウ:何持ってくるか分かってんのか?)

(ロール:ん?えっと、ワインとコーラとお茶)

(サッチ:お茶しかあってねェよ)

(ロール:大丈夫だって。ちょっとド忘れしただけで‥)

(ラクヨウ:もういいよ)
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