妖狐の焔

□6、料理
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白ひげ「………」


エース「ッ…!!」



エースはさっき、再び白ひげに襲いかかった。

だがそれは虚しく敗北。今は白ひげを睨みつける事しか出来なかった‥。



白ひげ「俺に向かって来るのは構わねェが、体が保たねェぞ」


エース「てめェをぶっ飛ばせるなら構わねェよ」


白ひげ「てめェにやられる程、落ちぶれちゃいねェよ」


エース「うるせッ!!!」



エースが体を動かし、再び白ひげに向かって行こうとした所‥、



ロール「はいストップスト〜ップ、」


『!』



2人の間にロールが割り込んで来た。



エース「ロール…!!」


ロール「ほいエース、」


エース「!!」



ロールはエースに先ほど作ったメシ‥シチューを渡した。



エース「………これ‥」


ロール「ししっ、俺が作ったんだから食え!」


白ひげ「おめェが‥?」


ロール「わ、親父信じてねェ。俺悲しっ、」


エース「………」



ぐ〜‥、



『!』



エースのお腹から音が鳴り、エースは少し赤くなっていた。



エース「ッ…!!」



ガツガツガツ!!



ロール「ししっ、親父も食うか?」


白ひげ「‥」



白ひげは皿を受けとり、一口食べた。



白ひげ「!‥グラララ、中々うめェじゃねェか」


ロール「ししっ、そりゃ良かった」



その後、2人は完食。
ロールはとても嬉しい気分になっていました。



ロール「どうだったエース?」


エース「……前食ったのと同じ味だった‥、」


ロール「そりゃ良かった。久しぶりに作ったから味変わったらヤバいなって思ったんだけどよ」


エース「………、」


白ひげ「…ロール、俺は部屋に戻ってる」


ロール「了解〜、」



そう言って白ひげは自室に戻って行った。



エース「……随分慕ってんだな‥、」


ロール「ん?まァ、色々あってな。いつの間にか引き込まれてた」



ロールは笑いながら話しているがエースは茫然としていた。



エース「………」


ロール「エース、」


エース「あ‥?」


ロール「まァ、これはエースの問題だからあまり俺が関わるモンじゃねェんだけど‥。これだけは言っておく」


エース「…んだよ?」


ロール「‥あまり命粗末にすんじゃねェぞ」


エース「!」


ロール「お前も知っての通り、兄貴は弟がいつも心配なんだよ」


エース「………」



だからあまり無茶しないでくれ‥、とロールは言った後、カラ皿を持って船内へと入って行った。



エース「ッ………、」



エースはその後、座り込んで顔を伏せていた‥。



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