妖狐の焔
□4、帰宅
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ー数日後ー
ロール「見えた!」
ハルタ「やっと見えたね〜!!」
2人の目の前には白鯨がモチーフの船。
モビー・ディック号が見えて来た。
2人はさっそうと船に降り立った。
ー船尾ー
ロール「いやァ、やっぱ家は広いね〜」
ハルタ「そだね〜、」
2人が和みながら話していると‥、
「……!!?」
「ってあれ‥?」
ハルタ「ん?」
船尾にトコトコと来た船員が2人来た。
ロール「………誰だ、お前ら?」
「え、あ‥カイルです」
「リディアといいます。…えっとこの船の副船長と12番隊隊長っスよね?」
ロール「ああ‥。つーかまた増えたのか」
ハルタ「名前覚えられっかな‥、」
「い、いや俺たちは‥「副船長‥?」」
ロール「!!、フィレス!」
フィレス「帰って来てたんですか‥!?」
ロール「おう、さっきな」
現れたのはフィレス。
2番隊の所属だがロールの相棒でもある。(ロールが勝手に決めた事だが本人も気に入ってるので良しとしている)
「じゃ、じゃあ俺たちはこれで;」
と、2人はそそくさと行ってしまった。
ロール「何だあいつら?」
フィレス「あ‥あの人たちはちょっとワケありでして……、」
『?』
フィレス「後で、親父からお話があると思いますよ」
ロール「ふーん‥、」
ハルタ「まぁそれにしてもフィレス久しぶりだね、」
フィレス「そうですね、ハルタ隊長も元気で何よりです」
ハルタ「うん、フィレスも元気にしてた?」
フィレス「はい!」
再会を喜ぶハルタとフィレス。
一方ロールは目を細めて、ある所を見ていた。
フィレス「?、副船長‥?」
ハルタ「?」
ロール「……なんだ‥あいつ?」
『?』
2人はロールが見ている方向を向いた。
その先は甲板で、甲板を隠れてジッと見つめている者がいた。
フィレス「………。あの人は最近船に乗った人なんですが‥、」
ハルタ「へー‥、」
ロール「ーー!!!」
ロールが見つめていると、その者は能力者なのか炎の体になり、走り出していた。
ロール「ち‥!!」
ビュンッ!!
ハルタ「うわっ!?」
ロールはフィレスとハルタの前から姿を消し、その者のもとへ向かった。