妖狐の焔

□3、脱出
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ロール「あ?いいよ別に、」


ハルタ「札付き何でしょ、レイリーさんは」


レイリー「まぁな‥、」



レイリーが2人を海岸まで送ると言うのに対し、2人は断った。



ロール「俺らは大丈夫だからさ!」


レイリー「そうか‥、」


シャッキー「じゃあ気を付けてね、2人共」


ロール「へーい」



行くか、とロールはハルタに声を掛け出発した。







ー31番GRー



ロール「あーぁ、遊園地行きたかったのになぁ」


ハルタ「そうだねぇ‥」


ロール「今度みんなを誘って行くか、」


ハルタ「ははっ、いいね」



ーーと、その時‥



ロール「!!、ハルタッ!!!」


ハルタ「!?」



ぐいっ!!
ーードカーン!!



2人が居た場所には火山の噴火のようなモノが降って来た。
それに気づいたロールはハルタを引っ張り、一時退避した。



ロール「ち‥(厄介者のお出ましか、)」


?「まさかここに貴様が居るちょはな‥、イタチ」


ロール「あんたこそ、何で来たのかな‥赤犬」


ハルタ「!」



ロールとハルタの目の前に現れたのは海軍本部の大将、赤犬。

先ほどの攻撃は赤犬の攻撃だったようだ。



赤犬「白ひげは居ないようじゃのォ」


ロール「親父は別の場所だ。この諸島には居ねェ」


赤犬「ふっ‥、丁度良い。貴様を連れ戻す好機じゃな」


ロール「そりゃお断りだな」


赤犬「貴様がそうでも、わしは貴様を連れ戻すッ!」



ドッゴーン!!



ロール「おー怖っ、」



タッタッタ!!



ロールはハルタを抱えて、赤犬の攻撃から逃げた。

そしてそのまま突っ切って逃げようとした時‥、



赤犬「逃がさんと言っちょるだろうが!!」


ハルタ「ロール後ろ!!」


ロール「うをッ!!」



ロールはジャンプをし、シャボン玉の上に乗って何とか攻撃を避けた。



ロール「こりゃ、本気で逃げねェと捕まるな」


ハルタ「やっぱり逃げるんだ…、」


ロール「今はあいつとぶつかる時じゃねェしな」



ーースッ‥、



ロールは半狐となり、そして目つきも変わった。



ロール「しっかり捕まってろよ、ハルタ」


ハルタ「うんっ、」


赤犬「イタチーッ!!!」



ドゥオッ!!!
ーービュンッ!!



赤犬「!!!」



赤犬が再び攻撃に向かった所、ロールは目にも止まらないスピードで赤犬の目の前から姿、そして気配を消した‥。



赤犬「あいつ…ッ!!」



能力を剥き出しにしている赤犬。

ロールが“かまいたち”と呼ばれる意味に身をしみられたようだ。
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