妖狐の灯

□27、町へGO!
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スタスタ‥、



ロール「マルコ〜、」



スタスタ‥、



ロール「イゾウ〜、」



スタスタ‥、



フィレス「;‥あ、あのマルコ隊長、イゾウ隊長」


マルコ「何だよい、フィレス」


ロール「ちょっ!?俺は無視なの!?」


イゾウ「ロール、歩くの遅いぞ」


ロール「違うだろ!手荷物多すぎてみんなのペースに追いつけないんだよ!!」



ロールの手には先ほどマルコとイゾウが持っていた荷物があった。
どうやら2人が押し付けたらしい。
ちなみにイゾウは1つは持ってくれているので、まだ優しい方である(ちなみにマルコは全部押し付けたそうだ)



フィレス「あの、持ちましょうか隊長;」


ロール「フィレス!持ってくれ「なくていいよい、フィレス」うをい!?」


マルコ「"隊長"なんだからそれくらい苦じゃねェだろい?」


ロール「ぅ‥、」


イゾウ(いや俺らもだから‥ツッコめよロール、)



そんな会話で4人は買い物を続けていた。

そして、終わった頃には雲行きが船を出た頃より怪しくなっていた。



マルコ「一雨来そうだねい」


イゾウ「とっとと船に戻るか、」


フィレス「え、ええ‥;」


ロール「ひいきだ、ひいきだぁ〜…、」


フィレス「大丈夫‥ですか?」


ロール「フィレスは優しいなァ‥、」


『………、』



2人共、完全無視。

ロールはシクシクと泣いていました。



すると、天気までもが泣いているかのように、雨が降ってきた。



イゾウ「ち、降ってきたな」


マルコ「走るよい!」


ロール「嘘だろ〜!?」



タッタッターー、



ロール「おーい!置いていくなよーっ!!」


フィレス「;」



4人は雨の中、船の方向に向かって走っていた。

船に近づく度に強くなる雨。
その不運は更に悪くなり4人の前から多勢の人数がやってきた。



「!、あれは白ひげ海賊団の者達だ!!」


「白ひげが居ない今!捕
まえるチャンスだぞ!!」


ロール「げっ、海兵だ!」


イゾウ「こんな時に‥!!」


マルコ「構うな!とっとと船に戻るよい!!この雨じゃ嵐が来るよいっ!!」


ロール「!…………マルコ!」


マルコ「あ!?」


ロール「悪ィ、荷物頼む!」


『!!!?』


ロール「俺が時間稼ぐから船に先行っててくれ!」


イゾウ「おいロール!さっきマルコは構うなって「…行くぞい、イゾウ!」マルコ!?」


マルコ「止めた所であいつが聞く訳ねェよい!」


イゾウ「……確かにな、」


ロール「ししっ!」


フィレス「…あ、あの隊長!」


ロール「ん?…なんだ、お前も一緒に戦うか?」


フィレス「!、は‥はいっ!!」


ロール「にっ、イゾウ!」


イゾウ「へいへい‥フィレス!」


フィレス「!」



イゾウはフィレスの荷物を持ち、そして懐(ふところ)に入っていた銃を渡した。



フィレス「これ…、」


イゾウ「それで隊長守ってやれっ、」


フィレス「は、はいっ!!」


マルコ「行くぞい、イゾウ!」


イゾウ「ああ!」



2人は先に船へと向かって行った。



「!!、逃がすなァ!!!」


「追ェェエ!!」


ロール「おっと、」



ロールとフィレスは海兵の前に立った。



フィレス「ここから先は」


ロール「行かせられねェな、」


『!!!!』


ロール「行きたきゃ俺たちを倒してみやがれっ!!」



ーードカーンッ!!



ロールとフィレスは海兵を倒していった。
だが海兵の数が多いのか倒してもキリがなく、雨はどんどん強くなる一方であった。



ロール「そろそろ行かねェとやべェな‥、」


フィレス「ええ……、」



バン!バンッバンッ!!
ザッシュッ!!
ーードカーンッ!!



2人が必死に海兵を倒していると‥、



ーーヒュー‥ッ!!



『!!!?』



ビューンッ!!



ロール「なっ何だ!?」


フィレス「っ‥!!」



いきなりの突風が2人と海兵を襲った。
2人は何とかこらえていたが、海兵の方は耐えられなくなり吹き飛ばされている者がいた。
突風が弱まった頃、ロールがゆっくりと目を開けるとマントに覆われた1人の人が立っていた。



ロール「だ、だれだ…?」


フィレス「?」


?「ーー行け、」


ロール「え?」


?「ここは俺が引き留める早く行け、」


フィレス「で、でも‥」


ロール「…ん〜、何かよく分かんねェけど、ありがとな!
行くぞフィレス!!」


フィレス「え?あ、はいっ!!」



タッタッターー、



2人は戦うのを止め、船へと向かって行った。
その様子をフッと笑い、マントに覆われた者は風を使って海兵を追い払った。



?「ーー思うままに生きろいずれまた出会う日を楽しみにしてる」





ロールよーー。
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