妖狐の灯

□25、宴
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ー次の日ー


宴に盛り上がり過ぎて、ふらふらな船員がいるが両者とも出航の日。
そんな中で相変わらず元気いっぱいな人がいた。


ロール「副船長、次会った時は副船長より強くなってるからな!」


ベン「ああ、楽しみにしてる」


ロール「ししっ!ヤソップもまたな、」


ヤソップ「あ、あ…あ、」


ロール「酒でぶっ倒れんなよ、息子に笑われんぜ?」


ヤソップ「バカやろォ‥海賊が酒に溺れる訳ねェだろ……イタタ、」



ヤソップは頭の痛さにより先に船へ退却。
他の奴らも次々に退却して行った。



ロール「ししっ、今なら襲われても太刀打ち出来ねェぞ?」


ベン「確かにな、頭もああだし…」


ロール「ん?」



ベンが向いた方向を目で追うと、気分を悪くしているシャンクスの姿があった。



ロール「副船長大変だな、もういっそ副船長が船長になればいいのに」


シャンクス「聞こえてるぞ」


ロール「うぎゃー!」



追い回すシャンクス。
それにロールは、呆れながらこちらに歩いて来たマルコの後ろに隠れた。



シャンクス「お、マルコ」


マルコ「何してんだい、お前ら…」


シャンクス「マルコ」


マルコ「……何だよい、」



急に改まったシャンクスもう酔いが覚めたのか、真剣な目つきでマルコを見ていた。



シャンクス「俺ん所に来ねェか?」


マルコ「とっとと自分の船に戻れよいっ!!」



ドカーン!!



マルコに吹っ飛ばされたシャンクス。
その後はベンに拾われていました。もうどっちが船長か分からんくらい哀れである。



マルコ「ったく…、」


ロール「ししっ、」


サッチ「おいマルコ、ロール!」



船の縁(ふち)からサッチの声が聞こえた。



サッチ「後お前らだけだぞ〜!」


ラクヨウ「早く乗れー!」


ロール「あり、いつの間に‥」


マルコ「おめェがいつまでも向こうにいるからだよい、」


ロール「ん?マルコ、迎えに来てくれてたのか?」


マルコ「たまたまだよい、」


ロール「そうか〜、ありがとな」ギュー


マルコ「分かったからくっつくんじゃねェよい、」




今日は曇り…。
2つの海賊団はそれぞれ
別々の航路へと、船を走らせていた。


(ロール:今日は曇りだなぁ…)

(マルコ:船の中もだけどねい)

(ロール:ん?)


お酒の量も程々に。
じゃないといくら強くとも敵船対処出来ません。

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