妖狐の灯
□23、七武海
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ー白ひげの部屋ー
部屋では白ひげとジンベエが2人だけで話しをしていた。
白ひげ「ーーそうか、」
ジンベエ「……ところで、さっき覇気を持った少年と会ったが‥、」
白ひげ「ん?…ああ、ロールの事か」
ジンベエ「…かまいたち、か」
白ひげ「………、」
ジンベエ「"幻妖種"と言ったか…。海軍が試行錯誤で、あの子を連れ戻そうとしとるようじゃが‥?」
白ひげ「‥そうか、」
白ひげは静かに酒を呑んだ‥。
その後は何かを思いつめた感じに黙っていた。
ジンベエ「……その時は、オヤジさん‥」
白ひげ「ーーグラララ!」
ジンベエが心配した感じで尋ねると、白ひげは豪快に笑いだした。
白ひげ「俺の愛する息子をそう易々と、海軍なんかにやりァしねェよ」
ジンベエ「…そうじゃな、」
ジンベエはその言葉に安心したのか、ホッとしていた。
ジンベエ「わしァ、そろそろ行く」
白ひげ「ああ。いつも悪いな、」
ジンベエは白ひげの部屋を出て行き、甲板へと向かって行った。
*
*
ー甲板ー
ロール「…お、もう帰るのか?」
ジンベエ「ん?ああ、もう用は済んだからな」
ロール「さっきは悪かったな、」
ジンベエ「構わんよ、」
ロール「…ジンベエって、魚人島から来てんのか?」
ジンベエ「ん?」
ロール「いやあ、魚人島話し聞いたら行ってみたくなってよ、」
ジンベエ「ははっ!まぁこの船ならいずれは行くじゃろう、」
ロール「そうか〜、っと、そん時は案内よろしくな!特に美味いメシ屋」
ジンベエ「ああ、」
フィレス「ちょっ、ロールさん、引いてますよ!?」
ロール「何っ!?フィレス手伝えっ!!!」
フィレス「え?あ、はい!」
ジンベエは2人の様子に微笑み、2人の邪魔にならぬように船を去った。
(ロール:ムゥ…、)
(フィレス:な、何か‥凄い魚ですね……、)
(ロール:……食えるかな?)
(フィレス:た、食べるんですか;)
釣り糸が物凄く長かったのか、深海に近い魚が釣れました。
ロールは食べたいとサッチに捌(さば)いてもらおうとしましたが、どうやら毒を持った魚らしく、結局リリースをしましたとさ。
(ロール:次は絶対美味い魚釣ってやる!)
(フィレス:はは‥;)