妖狐の灯

□23、七武海
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ー白ひげの部屋ー


部屋では白ひげとジンベエが2人だけで話しをしていた。



白ひげ「ーーそうか、」


ジンベエ「……ところで、さっき覇気を持った少年と会ったが‥、」


白ひげ「ん?…ああ、ロールの事か」


ジンベエ「…かまいたち、か」


白ひげ「………、」


ジンベエ「"幻妖種"と言ったか…。海軍が試行錯誤で、あの子を連れ戻そうとしとるようじゃが‥?」


白ひげ「‥そうか、」



白ひげは静かに酒を呑んだ‥。
その後は何かを思いつめた感じに黙っていた。



ジンベエ「……その時は、オヤジさん‥」


白ひげ「ーーグラララ!」



ジンベエが心配した感じで尋ねると、白ひげは豪快に笑いだした。



白ひげ「俺の愛する息子をそう易々と、海軍なんかにやりァしねェよ」


ジンベエ「…そうじゃな、」



ジンベエはその言葉に安心したのか、ホッとしていた。



ジンベエ「わしァ、そろそろ行く」


白ひげ「ああ。いつも悪いな、」





ジンベエは白ひげの部屋を出て行き、甲板へと向かって行った。








ー甲板ー



ロール「…お、もう帰るのか?」


ジンベエ「ん?ああ、もう用は済んだからな」


ロール「さっきは悪かったな、」


ジンベエ「構わんよ、」


ロール「…ジンベエって、魚人島から来てんのか?」


ジンベエ「ん?」


ロール「いやあ、魚人島話し聞いたら行ってみたくなってよ、」


ジンベエ「ははっ!まぁこの船ならいずれは行くじゃろう、」


ロール「そうか〜、っと、そん時は案内よろしくな!特に美味いメシ屋」


ジンベエ「ああ、」


フィレス「ちょっ、ロールさん、引いてますよ!?」


ロール「何っ!?フィレス手伝えっ!!!」


フィレス「え?あ、はい!」




ジンベエは2人の様子に微笑み、2人の邪魔にならぬように船を去った。



(ロール:ムゥ…、)

(フィレス:な、何か‥凄い魚ですね……、)

(ロール:……食えるかな?)

(フィレス:た、食べるんですか;)



釣り糸が物凄く長かったのか、深海に近い魚が釣れました。

ロールは食べたいとサッチに捌(さば)いてもらおうとしましたが、どうやら毒を持った魚らしく、結局リリースをしましたとさ。



(ロール:次は絶対美味い魚釣ってやる!)

(フィレス:はは‥;)
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