妖狐の灯

□20、ある島で
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ロール「ここ無人島なのか〜?」


イゾウ「だろうな、」




上陸したロールとイゾウの2人。
ロールが色々な隊長に聞き回って、一緒に行ってくれると言ってくれたのがイゾウであった。



イゾウ「ロール、あまり離れんなよ」


ロール「お!良い匂いがする!!」




ダダダダーー、




イゾウ「ったく‥言ってるそばから……、」




イゾウはロールを追いかけに行った。













ー島の中心部ー



中心部を見てみると何やら宴をしている海賊団がいた。
その海賊団は特に知名度は無く、懸賞金も億まで届いていない。
つまりそこらにいる海賊である。



「おい!もっと酒だ酒!!」


「メシ持って来いっ!!」


「おいフィレス!酒追加しろ!!」


フィレス「は、はいっ」




フィレスと呼ばれた者…年は17歳ぐらいの青年でどうやら海賊達の雑用のようだ。
フィレスはあちこっちと皆に言われた事をやり走り回っていた。




「ぐはははっ!!俺はあの白ひげにあったら首を奪ってやるぜェ!!!」


『うおぉおおお!!!』




海賊の頭が酒でいい気になり、手下達も声を上げていた。

すると‥、



ロール「もぐもぐ‥へー、親父の首を取るのか」


「ああ!そうだ!!おやじのくB…って誰だてめェエエ!!?」



頭が隣にいたロールに気づき、皆は警戒し始めた。だがロールは料理を口に運ぶ事を止めない。



「てめェ!誰だって聞いてんだろうがァア!!」


ロール「うるせェな、そんな叫ばなくていいだろ?あ、肉追加してくれ」


フィレス「え!?」


「俺の話しを聞けェ!!!」


「頭を怒らせんじゃねェぞゴラァ!」



カチャ‥、



ロール「………、」




ロールは海賊の手下に、こめかみへと銃を向けられていた。




ロール「別に撃ってもいいけど、そのあとが大変になるぞ?」


「はぁ?何言ってやがる!大人しくしてろ」


ロール「あのな、知らねェのかお前」


「何がD‥」



ーーバキュ‥ン!!
…ドサッ‥、





ロール「銃は脅し道具じゃねェって事をよ、」


『な…っ!!?』


イゾウ「仲間に銃向けてんじゃねェよ‥、」



ロールに銃を向けていた人物はいつの間にか隣に居たイゾウに撃たれたもよう‥。



「て、てめェは白ひげ海賊団の……!!」


「そ、そういやコイツも見た事あると思ったら!!」


「逃げるぞてめェらァア!!」


「か、頭ァア!!」


「待って下さいよ〜!!」



ダダダダーー、



敵は冷や汗を掻き、一目散に退散して行った。



イゾウ「逃げ足は早ェ奴らだな、」


ロール「1人置いてかれてっけどな」


フィレス「ぅ……、」




1人、腰が抜けたかは分からないが逃げ遅れた者がいた。
さっき海賊達の雑用であったフィレスであった。



ロール「あいつらもう海行っちまったみてぇだぞ?どうすんだ、お前」


フィレス「え……!?」


イゾウ「あ?お前、見聞色使えたっけか?」


ロール「おう、最近やっと覚えた」


イゾウ「そうなのか、」


ロール「もう多分、あいつら戻って来ねェぞ?」


フィレス「ぁ……、」


イゾウ「ここは無人島だしな……、」


フィレス「………、」



フィレスは俯いていた。それに対してロールは………、



ロール「よーし、決まりだ」


『?』


ロール「お前、俺の部下になれ!」


フィレス「え…!?」


イゾウ「おいおい……、」




何を思ったのやら…。
ロールはフィレスを部下にと誘い出した。

その後、半無理矢理 白ひげ海賊団へと連れて行かれるフィレスであった。




 
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