妖狐の灯

□18、3年後
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ー島の中心部ー


ロール「………、」


茶蛇「ッ……、」




激戦であったのか、周りは荒れ地と化していた。

ロールは多少傷はあるが、茶蛇ほどでは無い状況であった。



ロール「俺はダテにてめェのもとに居た訳じゃねェ‥、」


茶蛇「ッ‥舐めんじゃねェぞ、くそガキが……!!」


ロール「ハァ……。とっとと立ち去れ、二度と姿を現すな、」


茶蛇「生意気、言ってんじゃねェエ!!!」



ズザァア!!!



茶蛇は岩を操って、ロールに襲いかかった…。

茶蛇は能力者で、岩や大地(一定範囲)を操ったりする事が出来る能力。


ロールは襲いかかってくる岩を難なく避けていた。
“かまいたち”という称号はダテではなく、スピードがとにかく早い。



ロール「……これ以上やる気なら‥「ロール!!」…!!?」



声を掛けて来たのは、先ほど船を飛び出した3人であった。



サッチ「!!!、なっ!?あいつ…!!」


ラクヨウ「何であいつがここに居んだよ!?」


ロール「みんな‥、」


茶蛇「………フッ、」


ロール「!!!、なっ!?」



ダン!ダン!ダン!



『!!!!?』




近くにあった岩が急に動き出し、3人を囲んだ。



マルコ「ち……!!」


サッチ「んだこの岩…!?」


ラクヨウ「こんなモン武器で………あ‥、」


サッチ「あ…。持って来てねェや、」


マルコ「てめェらな…、」


ラクヨウ「ま、まァ、マルコが居るし!」


サッチ「おう!マルコ、不死鳥になってくれ」


マルコ「ったく…、」




マルコが不死鳥になろうとした時……、



茶蛇「ふんっ!!」


『!!!!』



ズズッ!!



何と3人は地面の下で誰かに引っ張られたように下半身が埋もれてしまった…。



ロール「マルコ!サッチ!ラクヨウ!!」



助けようとしたが、茶蛇が前に居て助けられない状態‥。



茶蛇「ロール…。コイツら助けてェなら言う事を聞け、」


ロール「っ……、」




サッチ「ぐく……抜けねェぞコレ‥ッ!!」


ラクヨウ「くそ…ッ!!」




茶蛇「早くしねェと生き埋めにすんぞ…?」


ロール「何が目的だ……?」


茶蛇「本部に戻れ」


『!!!?』


ロール「………、」


ラクヨウ「ふざけんなゴラ!!」


サッチ「誰がロールを渡すかよっ!!」


茶蛇「うるせェ奴らだ…、」


ロール「ふぅ……、」


マルコ「ロール‥!!」


茶蛇「諦めでもついたか……?」





 
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