妖狐の灯
□18、3年後
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ー島の中心部ー
ロール「ん〜、何か面白そうなのないかな〜?」
ロールはキョロキョロしながら、島を散策していた。
すると‥、
ーーシュッ、
ロール「!!、危ねっ!」
サクッ‥、
ロールがルンルンと歩いていると、いきなりナイフが飛んで来た。
それに気づいたロールはすぐさま避け、ナイフはそのまま木に刺さっていた……。
誰かいるのか、とロールが周りを見渡すと……、
ロール「え………、」
?「ち…、見事に避けたか」
ロール「な…なんで、お前が……っ、」
?「お前?てめェ誰に口を聞いている‥?」
ロール「っ!!」
目の前に現れたのは、ロールが海軍にいた頃に、ロールの世話をしていた…"茶蛇゙であった。
ロール「くっ……!!」
(青雉:いつか、あいつはまたお前の前に現れると思うぞ)
ロール「………、」
青雉の言った通りになったって訳か……、
茶蛇「生意気なガキが大きくなったもんだな…オイ」
ロール「……何しに来た?」
茶蛇「あ?」
ロール「……答えろ、」
茶蛇「………ふっ、」
ビュンッ!
ロール「!!」
ガッ!!!ーー、
茶蛇は鼻で笑った その瞬間、素早い動きでロールのもとへ‥
ロールはそれに気付き、受け身をした。
ロール「っ……!!」
茶蛇「ふざけた事 言ってんじゃねェぞ…、」
ロール「‥俺はもう、あん時のガキじゃねェ」
茶蛇「んだと…?」
ドガッ!!
茶蛇「ッ‥!!」
ロール「向かって来るなら、向かい討つまでだ!」
茶蛇「生意気言ってんじゃねェぞ…"化け物"が!」
ロール「何とでも言いやがれっ!!」
ーードカーンッ!!!
ロールは茶蛇に立ち向かった…。
ロールの前に、もう恐怖は存在していなかったからだ。
その理由はただ1つ‥。
自分を支えてくれる者達がいるから‥俺はもう、何者にも負けないーー。