妖狐の灯

□14、隊長
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‥ロールはレイスが白ひげに呼ばれ行ってしまったので、暇になって掃除中の4番隊隊員と話しをしていた。



「ーーでよ、サッチ隊長人使い荒ェんだよな」


ロール「なんか大変だなァ、」


「そういや、ロールはまだ隊に入ってねェよな?」


ロール「うん、入ってねェ」


「どの隊に入るか決まってんのか?」


ロール「んん〜、今すぐ決めるのは無理だ。みんな良い奴ばっかで迷っちまう、」


「ははっ!そりゃ大変だな、」


「ま、迷う気持ちは分かるな、」


ロール「みんなは何で4番隊に入ったんだ?」


「ん?そりゃまァ‥ああ何だろうな?」


「覚えてねェや、」


「今更ながら不思議だなァ、何かあったような気もしないでもあるが‥」


ロール「何だそれ?」


「まァ、あれだ。あんな隊長だけどよ、良いところが悪ィところより いっぱいあったんじゃねェか?」


「じゃねェとやっていけねェしな、」


ロール「……じゃあさっきの隊長変えたいってのは?」


「あ?‥ああ、聞いてたか。冗談に決まってんだろ?じゃなかったら掃除なんてしねェって、」


「少しは気が抜けてる隊長の方が、気楽にやっていけるってモンよ、」


ロール「ふーん‥。ししっ!なら良かった」


「ん?何だ、心配してたのか?」


ロール「だってみんなサッチが嫌いになっちゃったのかって思ったんだもん、」


「ははっ!んな事あるわけ「何の話ししてんだ、てめェら‥?」ん?をっ!?サッチ隊長!!?」


サッチ「何か話し声が聞こえると思ったら‥、」


「いやァ、ちゃ、ちゃんと掃除してますよ!」


「そうそう!ほらっ!!」


サッチ「同じところやってるだけじゃねェかァア!!」


『ギャァアアっ!!』


サッチ「待ててめェらァアア!!」




ダダダダーー、





隊員たちはモップで掃除しながら逃げ、サッチも同じく掃除しながら隊員たちを追っていた。


ロールはそれに対し微笑みながら皆を見ていました。












ー食堂ー


掃除がやっと終了した4番隊の人たちが大集結していた。




サッチ「どんどん食えてめェら!」


『はーーいっ!!!!』




皆は嬉しそうに目の前にあるメシを食べ始めた。

掃除を手伝ってくれた礼として、好きなモノをどんどん注文して食べていいという嬉しいお礼だ。


サッチはどんどん料理を作り、隊員は止む事なくどんどん食べていた。

こういう事が出来るのはサッチだからこそ出来る事である。



隊長にも色々。
誰を選んでも、皆その隊長を嫌がる事などは一切ないのだ。

それだけ、信頼出来る存在であるからこそ、皆は隊長の指示にそのまま従うのだ。



ロールは隊長がどれだけ凄い存在かを改めて知りました。



(ロール:もぐもぐ)

(サッチ:って!どさくさに紛れて何食ってんだよ!?)

(ロール:しゃっひにょひょーひ、(サッチの料理))

(サッチ:食いながら言うなー!!)



隊員が満腹で食べれない分をロールは綺麗に平らげましたとさ。
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