妖狐の灯
□10、過去
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ーー大将、っていうのも やはり伊達ではなかった…。
おれは奴に傷一つ付けられずに負けてしまった………。
自分は傷だらけで服もボロボロ‥。
立ち上がるのが精一杯な状態だった。
茶蛇「ガキにしてはやる方だったな‥、」
ロール「ッ‥!!」
茶蛇「今日から俺がてめェの躾をする。とりあえず覚悟はしとくんだな‥」
ロール「っ………………………、」バタ‥
ロールは立ち上がったばかりだったが、また倒れてしまった‥。
たが体を考えれば妥当な判断であろう……。
ーーロールはそのまま眠りにつく…筈だった。
ガッ!!ーー、
ロール「ぐっ‥!!」
茶蛇「誰が寝ていいって言った‥?」
茶蛇は眠りにつこうとしていたロールの腹を思いっきり蹴り、無理やり起こした‥。
ロールはその所為で荒い咳をし、仕舞いには血を吐いてしまった……。
茶蛇「休めと言ってもねェのに、勝手に休んでんじゃねェよ、」グリ‥
ロール「っア‥ッ!!」
茶蛇は怪我をしてる部分に足を乗せ、グリグリとロールに痛みを与えていた‥。
その後、無理やり起こされたロールは茶蛇に鍛練を仕込まれていた……。
それは、苦痛な鍛練‥
それをロールは3年間、味わっていた。
容赦ない茶蛇……。
次第にそれは"恐怖"と化してしまいロールはそれを身を持って経験したのだった‥。