妖狐の灯
□9、上陸
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ーメシ屋ー
サッチ「ったくロール、1人で出歩くな」
ロール「モグモグ、わかっは」
ラクヨウ「食うか喋るかどっちかにしろ」
ロール「んぐ、」
4人は青雉が去った後、気分転換にメシ屋へ。
軽く?メシをとっていた
ロールの場合、2度目なハズなのに食う量は3人より上であった‥。
サッチ「……なぁロール、聞いていいか‥?さっき青雉と話してた事」
ロール「………ゴクン‥。どーぞ、」
ラクヨウ「いいのかよ、」
ロール「隠してどうすんのさ?」
マルコ「……、」
ラクヨウ「んん……じゃあイタチってお前の事?」
サッチ「何で最初にそれ‥?」
ラクヨウ「いやァ気になったから、」
マルコ「お前の観点が分からねェよい、」
サッチ「俺も」
ラクヨウ「お前らヒドいな、」
ロール「ししっ、‥えっと、イタチっつーのはまァあいつが勝手におれをそう呼んでるだけ。多分異名から取ったんじゃん?」
ラクヨウ「へー、」
サッチ「……じゃあさっき青雉が言ってた、あいつって‥?」
ロール「………、」
ロールは急に無言になった‥。
紛らわせる為なのか、ゆっくりとメシを口に運んでいた。
ラクヨウ「‥ま、無理に喋る事ァねェけどよ」
ロール「あ…いや、ちょっと待って‥」
マルコ「ん?」
ロール「…………ふぅ‥」
ロールは気を落ち着かせる為に息を吐いた。
すると態度が変わったのが一目で分かった‥。
ロール「あいつって言うのは親父が前に倒した茶蛇って男の事、」
マルコ「茶蛇……大将かよい、」
『!』
ラクヨウ「そういやそんな奴居たな、」
サッチ「そいつ生きてたのか、」
マルコ「親父は殺した訳じゃねェんだから生きてても不思議じゃねェけどよい、」
ロール「………、」
サッチ「つまり‥そいつがまた来るかもって事か?」
ロール「うん‥、」
ラクヨウ「ち、面倒くせェ奴だな‥、」
ロール「………、」
面倒くさい奴‥。
それだけで済む奴なら青雉と一緒だよ……。
でもあいつは違う。
青雉と似ても似つかねェ野郎だ‥。
おれはあいつがこの世で一番‥怖い。