妖狐の灯

□9、上陸
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ロール「……あるわけねェだろ‥、」


青雉「茶蛇はもう居ないって言ってもか?」


ロール「!?……なんであいつが‥?」


青雉「お前を連れ戻しに失敗して一度は帰って来たが、その後は行方知れずでな‥、」


ロール「………、」


青雉「それでも戻らねェって顔だな、」


ロール「‥だったら聞くんじゃねェよ」


青雉「いや…………戻る気ねェなら‥今無理やりにでも連れ帰らせようかと思ってな、」


ロール「!!!」





場の空気が変わったのは一目で分かる‥。


青雉は立ち上がり、ロールを捕まえようと能力を構えた‥。


ロールは構え、青雉を警戒した。



静かに流れている場だからか、心臓の音がヤケにうるさい‥。
暑くもないのに一筋の汗が出ていた……。

あァ‥おれは微かにビビってるのかもな……。




そして青雉はロールに向かって来た‥。


その時だったーー、





ーーガッ!!




ロール「!!」


青雉「おやおや…、」


マルコ「てめェがなんでここにいるんだよい‥!?」


ラクヨウ「ウチのもんに手ェ出してんじゃねェよ!」


サッチ「青雉‥!!」


ロール「みんな…、」





青雉とロールの間に入って来たのはマルコ、サッチ、ラクヨウ。
3人は青雉を睨みつけていた‥。




青雉「分が悪いねぇ‥、」


ラクヨウ「はっ、だったら俺たちの前から消えやがれ!」


サッチ「ロールの前に二度と現れんな!」


青雉「‥やれやれ、」




青雉は頭を掻き、帰るのか背を向けた‥。




青雉「ああ、イタチ君」


ロール「!」


ラクヨウ「は?」


マルコ「イタチ‥?」


青雉「いつか、あいつはまたお前の前に現れると思うぞ」


ロール「!!」


青雉「あいつはそういう奴だ、」


ロール「………、」


サッチ「あ?あいつって誰だよ?」


青雉「じゃあな、」


サッチ&ラクヨウ『話し聞けっ!!』


ロール「………、」


マルコ「………」




青雉はその後、4人の前から姿を消した‥。
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