妖狐の灯

□9、上陸
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ー街ー


ロール「わ〜っ!!」



ロールは目を輝かせながら街を見ていた。
海賊になってからの初めての上陸。
海軍にいた頃とはまた別の感覚である。


ロールはルンルン気分で街を回り始めた。









ー街の中心部ー



ロール「ーーふぅ、」



街を回って約1時間、
色んな事があった。

チンピラに喧嘩売られたり(返り討ちにした)賞金稼ぎに襲われたり(こりゃまた返り討ちに)メシ屋でたらふく食べた後(金?勿論食い逃げさ!)‥で、今は島の中心部、噴水広場のベンチに腰を下ろしていた所だ。




ロール「……あ、みんなの事忘れてた」



今頃1人でいた事に気づいたロール。
実に遅い。

ロールは立ち上がり急いでみんなを探す事にした…。



すると‥、




ーードンッ!




ロール「いて‥、」




ロールはキョロキョロしながら走っていた所為か、誰かにぶつかってしまいそのまま尻餅をついてしまった。




?「ん…?」


ロール「あ?…げっ!?」


?「おやおや、イタチ君じゃない」


ロール「あ、青雉‥!?」




やけに背が細高く、頭にはアイマスクをし海軍のコートはさすがに着てないが、見た瞬間すぐに誰だか分かった。


海軍本部大将、世界政府の最高戦力と呼ばれる奴の1人。

それが今、ロールの目の前にいる‥青雉だ。




青雉「まさかここで会うとはな…イタチ君」


ロール「おれは会いたくなかったよ、」




ロールは後退りをし、警戒をしている。




ロール「あんたがこんな街にいるなんて思わなかったよ‥、」


青雉「たまたま仕事の帰りでね。つーかそんな警戒しなくてもいいでしょ、」


ロール「いやいや、しない方がおかしいから」


青雉「ああ……イタチ君そういえば海賊になったんだっけ、」


ロール「…だから何だよ?」


青雉「戻る気はねェのか?」




戻らねェかと発言する青雉。だがその態度はどうかと思う。
仕舞いには傍にある樽の上に座ってるし、

その姿に慣れているのかロールはツッコまず普通にしていた。
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