妖狐の煌

□17、追出
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ロール「…!!、このデザートイケるな!」


ハルタ「そうだね!」



エースの叫びも虚しく、息がすっかり整ったロールはハルタと共に、喫茶店のデザートを呑気に楽しんでいた。



ロール「そういやハルタはどこか行きたい所あるのか?」


ハルタ「うーん…、あ…1軒だけ」


ロール「どこだそりゃ?」


ハルタ「いや今日じゃなくていいかな、ロールはその店行ってもつまんないもん」


ロール「別に構わねェよ、俺は行きたい所メシ屋ぐらいだったし」



そこ行こうぜ、とロールはハルタに笑い掛けた。


ハルタは間を開けてから元気な返事をし、2人は喫茶店を出たのだった。








ロール「何だ、つまんないって言うから何の店かと思ったら…」


ハルタ「えー、でもロールは必要ないでしょ?」


ロール「あ、まぁ……(今はあるんだけどな…)」




2人がやって来たのは、武器屋
主に海賊たちのような破落戸(ごろつき)が持っている代物だ。


主にその店は剣が売っているようで、沢山の剣を主に武器が並んでいた。




ハルタ「暇な時とか、剣眺めてさ。 その内色々な剣見てみたいなって思い始めたの」


ロール「へー、」



俺も剣欲しいなー…、と思うロール。

ロールはまだ修行中の身であり、剣を持つのは到底先で今は木刀で修行をしている。



「何だお前たちは、」


「「ん?」」



現れたのはここの店主であろう老人。

その老人は2人を睨むように上から下に流れるように見る。



「ふん、二流剣士と素人か。 そんなお前たちに売る剣はない!帰れ!!」


ハルタ「な…!!」


ロール「そう言うなよ爺さん、見るだけいいだろ。 盗ったりしないから」


「どこのもんかも知らんお前の言う事など聞かん! 帰った帰った!!」


ロール「うおっ?!」


ハルタ「わっ?!」



老人は箒を振り回してロールとハルタを追い出し、ガチャンっとドアを閉めてしまった。





ハルタ「もー!何あの人?!」


ロール「箒の先っちょ痛ェ…」



ザ…ッ、



サッチ「ハァ…見つけた」


マルコ「ったく面倒掛けやがってよい、」


ハルタ「うー…、もぅ最悪……」



追い出されたそのすぐ後に保護者に見つかってしまったロールたち。

2人行動はこれでお終いとなってしまい、ハルタは長い溜め息をついていた……。
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