異世界の扉

□06
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エース「はァー、すっげェなぁ…」



それから再び数十分後。
海斗達は町についた


エースは町を見てキョロキョロする。

見た事もない乗り物や景色、
ファッションや容姿も向こうとは全然違う。
公共のルールも知らないので海斗は教えるのに大忙し。



海斗「……」



そういえば、オレはこっちではどうなってんだろう…?

やっぱ…、死んだ事になってんのかな…?


だとしたら、顔はマズいのか?



海斗「エース、帽子貸してくれない?」


エース「あ? ああ、」



エースは帽子を取り、海斗に被せた。

海斗は礼を言い、足を動かす。
エースもその様子を見て海斗について行ったのだった。








エース「なぁ海斗、あの建物なんだ?」


海斗「!…、あれは、学校…」


エース「ガッコー?」


海斗「うん…、小学校、中学校、高校、大学ってあるんだけど…あれは高校で15〜18歳の人が勉強しに行く場所」


エース「勉強? 何か面倒くせェ場所だな」


海斗「まぁ…、そういう人は中学出たら働けばいいんだけどね」


エース「へー…」



エースはフェンス越しで学校の校庭を見る。

部活でもやっているのか、サッカーをやっている生徒たちがいる。


すると、ボールがこちらへと転がって来た。

それを追って一人の生徒もこちらに来た。




海斗「!」



あれは…、同じクラスの…



「ん? あんたら見かけない顔だな」



ボールを拾いに来た少年はボールを拾いながらそう言った。



海斗「…(やっぱ、帽子被ってるから気づかないのかな…)」



すると、遠くから早くボール持って来いよっと聞こえた。

少年は返事をして、ボールをそちらへ蹴り飛ばした。



「ま、観光ならもっと東京の中心行くんだな
ここは端っこだからあまりいい所ないぜ?」



と、言った後少年は戻って行った。



エース「んー、なぁカイト、トウキョーって何だ? …ってあれ?前にも聞いたか?」


海斗「……」



海斗はフェンスの向こうをジッと見ていた所為かエースの声が聞こえていなかった。



エース「カイト…?」


海斗「!、わ、悪い…。 行こうぜ」


エース「え? あ、ああ…」



海斗は気をとり戻した後、そそくさとその場を去ったのだった。



エース「……」



 
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