総隊長と家族

□67 事実
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サッチ「なっ何がだよ!?」


シャオン「てめェらのその行動でな!ガキは勘違いしちまったんだよ!!」


サッチ「え…?」



シャオンはフィンがサッチ達の行動で勘違いした事を話した。



サッチ「…だ…、だったら今すぐその事を話せば!」


シャオン「遅い」


サッチ「え…?!」


シャオン「もう遅ェんだよ、今更謝った所であいつは耳には…いや、心には響かねーよ」


サッチ「……!!」


シャオン「あいつの心はもうすでに、壊れかけてる」




それを聞き、サッチは耳を疑った。

力のない目でシャオンを見続けていた。




シャオン「最終的にはお前に捨てられたと思ってやがるしな」


サッチ「捨て…られた…!?」


シャオン「言っちまえばそんな言葉が当てはまっても可笑しくねェんだよ


一度壊れたのに、次はどの位で直す気だ?」



ヘタしたら一生治らないだろうな、とシャオンは笑って言う。

それにも関わらず、サッチは俯き体を震わせていた。




そんな様子に面白くないと感じたシャオンは笑いを止める。



シャオン「情けねェ奴だな」


サッチ「どうすりゃ…」


シャオン「あ?」


サッチ「どうすりゃ言いんだよ…!?」


シャオン「んなの自分で考えろ」


サッチ「っ……、」


シャオン「………ち、
面倒くせェな…」



すると、
シャオンはサッチにとある策を話した。



サッチ「……!!」


シャオン「どうするかはてめェで考えろ、俺は何もする気ねェからな」


サッチ「分かった」


シャオン「……ふん、」




シャオンはもう戻るぞ、と言って戻ろうとした時…




サッチ「シャオン、」


シャオン「あ?」


サッチ「その…、変な質問になるけどよ……」


シャオン「んだよ?」


サッチ「お前…、何で…そんな肩入れしてくれんだ?」


シャオン「……」


サッチ「お前ならその…、「話すら聞かずにサクッと殺してるってか?」っん、んな事まで言わねーよ!」


シャオン「……、まぁ簡単に言ァガキが城に居座っちまったら」






面白くねェだろ。



シャオンはそう言った後、サッチの前から去って行った。




サッチ「…んだよそれ、」



サッチはクスりと笑いながらそう言った。

そしてその後、ある準備に取りかかっていた。
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