総隊長と家族

□65 弟
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それから、ラディとリユースを含めた海賊は後日海軍に引き取られる事になった。

城の中は随分荒れたが、幸いにも怪我人はいたものの死亡者はいなかった


サッチ達は今、王室にいた。



ゼウス「この度は本当にありがとうございました」


サッチ「礼ならこいつに言えよ、」


エース「そだなー」



サッチの背にはスヤスヤと眠るフィン。
今はどちらなのかは分からないがとりあえずフィンという事にして置こう。



マルコ「にしても、城や地下室は大丈夫なのかよい?」


ゼウス「城は皆が無事ならどうなろうと構いません…、修繕すれば何とでもなります。
地下にあるものはいずれ取り壊します」


エース「だったら早めに壊しゃ良かったんじゃねェか?」


クロード「中に入れないものだったんです…。それでいて扉は頑丈でしたので何も出来なかった」


ゼウス「けどそれは言い訳にしか過ぎない。
結局はあなた方を巻き込んでしまい…それに…」


フィン「Zzz…」


マルコ「……」


サッチ「……」


ゼウス「…お礼と言っては何ですが、食事に招待させて下さい」


エース「メシっ!!」


サッチ「おい…、
どうすんだ?」


マルコ「……、せっかくだから一日ぐらいいいんじゃねェかよい」



マルコはフィンをチラッと見てそう言った。

4人は夜の食事に招待され、その間フィンは客間に寝かされていた。




サッチ「……」


フィン「Zzz…」



客間にはサッチとフィンのみ。
マルコやエースは志願して城の者たちと、城を綺麗にしていた。

そんな時…、



フィン「……ん…、」


サッチ「!」


フィン「んん……、…サッ…チ…?」


サッチ「フィン…、起きたか」


フィン「どこ…、ここ…?」


サッチ「城の客間だ…、」


フィン「城……、!、敵は…?」


サッチ「もう終わったよ、もう大丈夫だ」


フィン「うぅ……」


サッチ「…フィンはよくやってくれたよ、」


フィン「え…?」



サッチはフィンを優しく撫で、微笑んだ。

フィンは何かよく分からないが、とりあえずサッチの温もりに心地よく体を休ませていた。
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