総隊長と家族
□64 実力差
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一方、こちらはエース。
エース達は上に上がった後、城内に捕まってる人たちを解放していた。
その途中、ラディ達の手下たちが襲いかかって来た。
エース「うらっ!!」
ゴッ!!
エースは素手で敵を蹴散らしていた。
クロード「!!、エースさん後ろ!!」
エース「!!」
ボワッ!
背後から攻撃を受けたエースだったが、自然系なので当たらなかった。
後ろから飛んで来た武器はチャクラム。
エース「んだてめェ…」
「ちっ、やっぱ当たらねェか」
エース「そりゃ残念だったな」
「……だが、」
エース「あ?」
ビュン!
ーーカチャン!!
エース「!!」
敵が何かを投げつけて来たと思ったら、エースの手首に丁度はまった。
その瞬間、ガタッとエースは力が抜けた。
エース「っ!!?海楼石!!」
「勝負はこれからだな…火拳」
敵はチャクラムを構えながら、そう言った。
*
*
シャオン「…」
ラディ「このガキ…ッ!!」
シャオン「なんだもう息切れか? つまらねー奴だなお前」
ラディ「…すぅ」
シャオン「!」
ラディはまた大声を出す気なのか、息を大きく吸っていた。
ガンッ!!
だが、それをシャオンは許さなかった。
ラディ「って…めェ!!」
シャオン「それに案外弱くて、本当殺し甲斐がねェ」
ラディ「それァ最大の技を見てからにしやがれ!」
シャオン「最大の技ねェ…
…でももぅ遅いわ」
ラディ「何…、!!!」
体からじわじわと赤い液体が広がる。
今までは何ともなかったのに、今は激痛が全身に響き渡っていた。
ラディ「て…め、っ」
シャオン「もうお前と遊ぶの飽きたし、これ以上はつまらん。 死ね」
シャオンはラディにトドメを刺そうとしていた。
…が、
ガッ!
シャオン「……なんだリーパン」
サッチ「殺すな」
サッチはラディを殺そうとするシャオンを後ろから包み、行動を止めていた。
シャオン「敵を前にして何で殺さねぇ? 悪い奴排除してやったんだ、一体何がいけねぇんだよ」
サッチ「人を殺すのは、外道がやる事だ」
シャオン「……」
サッチ「もうこいつはほっとけ、俺はこれ以上お前に血を浴びて欲しくない」
シャオン「…それはどうせガキの為だろ?」
サッチ「俺は今、お前に言ってんだ」グッ
サッチはシャオンに対する腕の力を強めた。
シャオン「……っち、」
シャオンは舌打ち後、能力を解きサッチから離れた。
サッチはそれにひと安心をしていた。