総隊長と家族

□63 覚醒
2ページ/2ページ



ラディ「んだてめぇ…!?」


フィン?「あ゙?」


サッチ「…!! ちょっ、お前っ!!」


フィン?「んだよ“リーパン”俺の手いつまでも掴んでんじゃねェ」


マルコ「…リーパン…?」


エース「え、フィン…?!」


サッチ「っ!!おまっ!!やっぱ“シャオン”かよ!!?」


『!!!?』


シャオン「だから何だリーパン、」


サッチ「その名前止めろよな…っ!!」


シャオン「知るか」



リーパン…、と聞いてサッチは確信した。

こいつはフィンではなく、シャオンだという事を…。



シャオンはフィンの裏…つまりフィンは二重人格になるようで、しかもその人格ははっきりしていて、それはまるで別々の人格のように見えてしまうくらい……。



シャオン「んで、てめぇだよな? バカうるせェ声出したの」


ラディ「…はっ、だから何だ? やんのかガキ」


シャオン「あのガキと一緒にすんじゃねェよカス」


サッチ「毒舌キツ…」


シャオン「おいリーパン」


サッチ「だからっ「この建物事壊す可能性大だ」あ!?」


シャオン「逃げるんならとっとと行かねェと巻き込まれんぞ」


サッチ「ちょっ!!何で二人倒すだけでそうなるんだよ!?」


シャオン「俺が兵器だから」


サッチ「……殴るぞてめぇ」



サッチは未だ離さないシャオンの手を強く握った。



シャオン「………ま、やるのは初めてだから加減が分かんねーって事だ」


サッチ「…最初からそう言え」



サッチは手を離した。



サッチ「一人は俺たちがやるから、お前あいつだけやれ」


シャオン「俺の獲物取るな、つーかとっとと失せろ」


サッチ「嫌だ。だいたい暴れてェならアイツだけで十分だっつーの」


シャオン「ち…、」


サッチ「舌打ちしないっ」



そう言いながら、サッチはリユースに二刀の刀を向けた。


その後ろに、マルコとエースが並んだ。



サッチ「クロード!その3人連れて上行け!!」


クロード「!!…しかし、」



クロードはチラッとシャオンを見る。



サッチ「心配ねェ!
俺たちにはもう一人の総隊長がついてっからよ!!」


クロード「……、分かりました…」



クロードはラディを睨んだ後、ファイ、メァリ、を連れ、ゼウスに肩を貸した。



ゼウス「クロード…、」


クロード「…遅くなってスミマセン……、」


ゼウス「…、」




マルコ「エース、クロードについてやれよい」


エース「え…?」


マルコ「上にまだ敵がいたら、厄介だろい?」


エース「……分かった」




エースも同行し、5人は先に上に上がった。



リユース「逃がしはしませんよ!」


サッチ「てめぇの相手は!!」


マルコ「俺たちだよい!!」



サッチは刀を構え、マルコは青い炎を纏った。



シャオン「…ったく、上がれっつってんのによ」


ラディ「どうなってんのか分からねェが…早くかかって来いガキ」


シャオン「はっ、てめぇなんか速攻でぶっ倒してやっから慌てんな」




シャオンは緑色の炎を纏い始めていた…。

果たして、結末は…?!
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ