総隊長と家族
□63 覚醒
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ラディ「んだてめぇ…!?」
フィン?「あ゙?」
サッチ「…!! ちょっ、お前っ!!」
フィン?「んだよ“リーパン”俺の手いつまでも掴んでんじゃねェ」
マルコ「…リーパン…?」
エース「え、フィン…?!」
サッチ「っ!!おまっ!!やっぱ“シャオン”かよ!!?」
『!!!?』
シャオン「だから何だリーパン、」
サッチ「その名前止めろよな…っ!!」
シャオン「知るか」
リーパン…、と聞いてサッチは確信した。
こいつはフィンではなく、シャオンだという事を…。
シャオンはフィンの裏…つまりフィンは二重人格になるようで、しかもその人格ははっきりしていて、それはまるで別々の人格のように見えてしまうくらい……。
シャオン「んで、てめぇだよな? バカうるせェ声出したの」
ラディ「…はっ、だから何だ? やんのかガキ」
シャオン「あのガキと一緒にすんじゃねェよカス」
サッチ「毒舌キツ…」
シャオン「おいリーパン」
サッチ「だからっ「この建物事壊す可能性大だ」あ!?」
シャオン「逃げるんならとっとと行かねェと巻き込まれんぞ」
サッチ「ちょっ!!何で二人倒すだけでそうなるんだよ!?」
シャオン「俺が兵器だから」
サッチ「……殴るぞてめぇ」
サッチは未だ離さないシャオンの手を強く握った。
シャオン「………ま、やるのは初めてだから加減が分かんねーって事だ」
サッチ「…最初からそう言え」
サッチは手を離した。
サッチ「一人は俺たちがやるから、お前あいつだけやれ」
シャオン「俺の獲物取るな、つーかとっとと失せろ」
サッチ「嫌だ。だいたい暴れてェならアイツだけで十分だっつーの」
シャオン「ち…、」
サッチ「舌打ちしないっ」
そう言いながら、サッチはリユースに二刀の刀を向けた。
その後ろに、マルコとエースが並んだ。
サッチ「クロード!その3人連れて上行け!!」
クロード「!!…しかし、」
クロードはチラッとシャオンを見る。
サッチ「心配ねェ!
俺たちにはもう一人の総隊長がついてっからよ!!」
クロード「……、分かりました…」
クロードはラディを睨んだ後、ファイ、メァリ、を連れ、ゼウスに肩を貸した。
ゼウス「クロード…、」
クロード「…遅くなってスミマセン……、」
ゼウス「…、」
マルコ「エース、クロードについてやれよい」
エース「え…?」
マルコ「上にまだ敵がいたら、厄介だろい?」
エース「……分かった」
エースも同行し、5人は先に上に上がった。
リユース「逃がしはしませんよ!」
サッチ「てめぇの相手は!!」
マルコ「俺たちだよい!!」
サッチは刀を構え、マルコは青い炎を纏った。
シャオン「…ったく、上がれっつってんのによ」
ラディ「どうなってんのか分からねェが…早くかかって来いガキ」
シャオン「はっ、てめぇなんか速攻でぶっ倒してやっから慌てんな」
シャオンは緑色の炎を纏い始めていた…。
果たして、結末は…?!