炎少年と青年
□暴れ馬
2ページ/3ページ
レン「…ん?」
サッチ「おう、レンか」
廊下を歩いているとサッチが歩いて来た。
サッチ「あぁそうだ、あいつ目覚ましたぜ」
レン「!、そうか」
サッチ「まぁちょっと猛犬だったな」
レン「話しでもしたのか?」
サッチ「軽くな、今甲板の端の方にいる。 あの様子じゃ今夜辺りにでも暴れるんじゃね?」
レン「……」
サッチ「お前はあんま首突っ込むなよ、お前まで襲われちまう」
レン「俺は別に…。」
サッチ「まぁ言っても無駄な事は知ってるけど」
レン「なら言うなよ…」
サッチは笑い、その後別れてレンは甲板に足を動かした。
*
*
レン「……、」
甲板に着くと、端っこでポツリとしゃがんで伏せている者がいた。
レン「…」
レンはエースに近づいた。
その次の瞬間、エースはレンの首もとにナイフを向けた。
レン「…」
エース「何の用だ…」
レン「特には、」
エース「ち、」
エースは舌打ちをする。
ナイフを首もとに向けられて尚、レンは平然としているからだ。
レン「…怪我はもういいのか?」
エース「ってめぇには関係ねェだろ!!」
レン「……」
エースは睨みつけ、失せろとレンに言った。
レンはとりあえず今日は身を引いた…。