総隊長と家族

□62 兵器
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ビュンッ!!
ガッ!!



『!!!?』


ラディ「っ…、んだてめェ!?」



ラディがファイを押し込もうとした時、背後から首筋に剣を向けられた。

その人物は…、



ファイ「クロード…!!」


クロード「……、ファイ様を離して下さい」


ラディ「あぁ?」


ゼウス「……!!」



クロードはラディを睨みつける。

その頃、フィンは…



フィン「…、」


リユース「ち、邪魔が入った「おい」!!」


マルコ「離れてくれねェかよい?」


サッチ「フィンに乗っかってんじゃねェよ」


エース「燃やされてェのか?」


フィン「!!…みんなぁ…」



リユースの背後にはマルコ、サッチ、エース…そしてエースの背後に隠れているメァリがいた。



リユース「貴様らどこから…、!!?」



ふと見渡すと、自分たちの手下が倒れていた。
つまり、音もなく倒したという事になる。

残っているのはラディとリユースの2人だ。




ラディ「ち…!!」


リユース「白ひげ海賊団が何故ここに…!?」


マルコ「……」


エース「うちの総隊長を返してもらいにだ!」


ラディ「総隊長だ…?」


サッチ「つーかいい加減離れろよてめェ」


リユース「!」


ラディ「はぁ?そのガキが総隊長…?」


フィン「っ……」


ラディ「ぐはははっ!
笑わせてくれるな!!!」


エース「あ?」


ラディ「そいつのどこが総隊長なんだよ?器の欠片もねェっつーの」



ブチ…ッ



ラディ「弱虫を総隊長にするとは白ひげも堕ちたもんだなァ!!」


エース「クロード、しゃがめ」


クロード「!」


エース「“蛍火”!!」



エースはラディのもとに行き、クロードに指示をした。

クロードは言われた通りにしゃがんでくれて、エースは能力を発した。

そのスピードは僅か数秒



ラディ「っアチチヂッ!!」



ガンッ!!


リユース「っ!!」



ーードカーン!!



サッチ「離れろってのが聞こえねェのか?」




ラディが熱くて転げていた所で、その隙にサッチはリユースを吹っ飛ばした。



サッチ「大丈夫かフィン!」


フィン「ん…、うん…」



サッチはフィンに寄り添い、安否を確認。

マルコはメァリの傍で、ラディをジッと見ながら何かを思い出そうとする



ラディ「っー!!貴様ァ!!」


エース「俺たちの総隊長を舐めんじゃねェぞ…!!」


ラディ「あの野郎のどこが総隊長だ?! てめェらの目は節穴か?」


フィン「っ……、」



フィンはギュッと悔しそうに唇を噛みしめ、拳に力を入れる。



マルコ「そのセリフ、てめェに返すよい」


フィン「!」


ラディ「んだと?」


サッチ「俺たちの船に、フィン以外で総隊長になれる奴なんていねェよ」


フィン「……!!」


エース「誰よりもみんなの事を考えてくれんだフィンは、」


マルコ「それだけで総隊長としては十分だよい」


サッチ「だから…」


「「「俺たちの総隊長をバカにすんじゃねェ!!!」」」


フィン「…っ!!」



下を俯き、唇を震わせながらほんの少し涙を零すフィン。

そこから涙を拭っていたそんな時、メァリはクロードのもとに走っていた



ガシッ!



メァリ「え…っ!!」


『!』


リユース「戯れ事は以上でいいですか?」



メァリはリユースに捕虜された。

みんなは血相を変えた。



ファイ「メァリ!!」


クロード「っ!!」


サッチ「ち…、」


エース「そいつを離せよ」


リユース「動力源に使い終わったら返しますよ」


マルコ「動力源…?」


クロード「!、そんな事をしてはっ!!」


メァリ「やだっ、はなしてぇ!!」



暴れるメァリ。
リユースはそれに構わず中央部にある機械に入れようとする。



サッチ「よ、よく分かんねぇけどエース止めろ!」


エース「ああ!」



近くにいるエースがリユースの行動を止めようとした。



ラディ「おおっと、てめェは行かせられねェな」


エース「っ!!」



邪魔が入った。


だが、その刹那に、風がぶわっとなった事を2人は気づいていない。
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