総隊長と家族

□60 捕らわる
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サッチ「んで、何があったんだ?」



サッチはしゃがみ込み、メァリと同じ目線になった。

メァリは口を尖らせ、泣きそうな顔になりながら口を開いた。



メァリ「お兄ちゃんとクロまってたら、変な人たちが近くにいて…、メァリ音たてちゃって…っ」


サッチ「……ファイはどうした?」


メァリ「わかない…っ、
先ににげろって……それで…っ、」


サッチ「そうか…、」



何で森に人が…?
クロードは来ないって言ってた……いや、でもさっきのが偽アデルの配下なら…或いは…。



サッチ「…とにかく、俺の仲間たちがファイを探してくれっから安心しろ」


メァリ「メァリもさがす!」


サッチ「え?! いやでも…危険だし…」


メァリ「まってるなんてやだぁ!!」


サッチ「……」



メァリが送る視線に、サッチは苦い顔をし間を開けて溜め息をつく。




サッチ「んじゃ探してくれる奴の言う事ちゃんと聞けよ」


メァリ「?」


サッチ「あ、俺は見張りで抜けられないっていうか…「大人気なーい」あ?」




後ろから再び外野…ハルタの声が聞こえてきた。



イゾウ「女の子より仕事選びやがったよ」


ハルタ「最悪〜、可哀想」


サッチ「何がだよ!? 俺だって見張りなんかなかったらとっとと行っとるわ!!」


ハルタ「見張りが1人消えたぐらいで何か支障あるの?」


イゾウ「ねぇだろ、見張り何人居ると思ってんだよ」


サッチ「……、あーそうですねー! 俺がバカでしたよ!!」


ハルタ「あ、今頃気づいたの?」


サッチ「もういいから黙ってて…」


メァリ「早くー!!」


サッチ「ああはいはい!」


ハルタ「襲われないようにねー」


サッチ「どういう意味で言ってる!?」




サッチとメァリはファイを探す為、森の中へ。







しかし、ファイの姿はなく洞穴の近場には血痕が数ヶ所。

一大事だと思い、サッチ達はクロードを先に探す事になり、街に入った。
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