総隊長と家族
□59 迷子
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フィン｢……？、何あれ？｣
マルコ｢あ？｣
街に入って数分後、人集りが出来ていた。
３人はそこへ行ってみた。
マルコ｢何してんだよい？｣
「ん？あぁ、何か兵達からの伝達でアデル様が戴冠式を早めるって言っててな」
エース｢早める？｣
フィン｢…ねぇマルコ、｣
マルコ｢ん？｣
フィン｢“たいかんしき”って何？｣
マルコ｢ん？あぁ、まぁ現王から公式に王冠を受けとり、王子が国を即位する式で…、まぁ世代交代かねい｣
フィン｢ふーん…、｣
エース｢なぁマルコ、アデルって奴が居るなら近くに行ってみねェか？｣
マルコ｢あ？｣
エース｢いやァ、敵なら見といた方がいいじゃん？｣
マルコ｢……まぁねい、｣
エース｢よしフィン、もうちょっと近く行こうぜ｣
フィン｢ん、行く｣
マルコ｢…ったく、｣
３人は人混みを進み、アデルという奴を見る為、前まで来ようとした。
その途中…、
フィン｢……あれ？｣
マルコの服を掴んでいた筈のフィン。
しかし途中で離してしまったのか、エースとマルコの姿が見えない。
フィン｢あれ…っ？｣
不安になり、フィンは人混みを駆け回った。
だが人が多く、目や耳を頼りたくとも全く見つけられない。
フィン｢どうしよう…｣
すると…、
「坊主、どうした？」
フィン｢う？ …ぁ、マルコ達知らない？｣
知らない人にそれを聞くのはどうかと思うが…。
そいつは如何にも怪しく、帽子を深く被っている。
「そいつは知らないが、高い所から見渡せば見つかるんじゃねェか？」
フィン｢！、おおー、そうか｣
「なんなら一緒に探そう。 来なさい」
フィン｢ありがとー！｣
……と、フィンはそいつについて行った。
その２人の向かう先の方向は……城。