妖狐の焔

□40、夜
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ーーツラい想いが募る中、時間は夜になっていった…。

夜になってるのに気づかない人は多く、一向に島から船に帰るものは少なかった。




サッチ「………」



スタスタ…、



サッチ「!」




その頃、船尾に未だにいるサッチは後ろから聞こえる足音に気付き後ろを振り向く。




マルコ「いつまでそこに居るんだよい…?」


サッチ「え? あ…、もう夜か…」


マルコ「お前な……、」


サッチ「はは…、ぁ、誰か晩飯作ってるか?」


マルコ「誰も作らねェよい…、それ以前に誰も喉に通らないだろうねい」


サッチ「………、」




マルコはサッチの隣に来て、溜め息をつく。

サッチは複雑な気持ちなのか頭をかいて、ふと上を見上げた。




サッチ「!……、」


マルコ「?、どうしたよい」









シャンクス「……はぁ…」


ベン「…お頭、」


シャンクス「ん?…ベンか……」


ベン「晩飯が出来たみてェだぞ」


シャンクス「え?ああ…、そんな時間か…」


ベン「皆が心配してたぜ…、」


シャンクス「……、」




シャンクスは笑いを浮かべ、船内に入るかと足を運んだ…。



その時‥、




《何いつまでも悄げてんだぁ?シャンクスらしくねェ。年なら船長交代したらどうだ!》




『!!!?』


バ…ッ、




シャンクスとベンは後ろを振り向いた。

…だが、誰も居なく、聞こえるのは波風の音であった。




ベン「……今の…」


シャンクス「!、お前も聞こえたのか」


ベン「ああ…、」


シャンクス「……何かよく分かんねェが…年なんか食ってねェし変わる気もねぇっつーの」


ベン「フッ…、」


シャンクス「ったく…。
おいベン、メシここで食わねェか?」


ベン「ここで?」


シャンクス「良いだろ、たまには‥。それにーー、」




 
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