妖狐の焔

□30、強敵現る
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タッタッタ‥!!



ロール「!!」



ボコボコ‥!!
ドカーン!!!




ロール「危ね‥っ!!」



走っていると、何かを感じ、ロールは向かって来たモノを避けた。

体勢を整えると、そこには赤犬が立っていた。




赤犬「イタチ貴様、やはり生きちょったか‥!!」


ロール「俺はやる事があるからな、まだ死ぬ訳には行かねんだ!」


赤犬「貴様も有害因子。弟と共に、わしの手で葬り去ってくれる!!」


ロール「エースも、ルフィも、誰も死なせねェよ!!」




ドカーン!!!



赤犬はマグマを、ロールは覇気を纏わせ、互いをぶつけた。


勿論覇気を纏わせたロールが押し勝ったが、赤犬は反撃をした。

ロールは避けたが、ほんの少しかすってしまった。



赤犬「わしに勝てると思っとるのか‥? わしはアイツのようにはいかんぞ!!」


ロール「……、」




茶蛇のように…か、
まぁ、こいつは確かに厄介だ‥。

油断した瞬間にその隙をつく奴だ……。



でも俺は、こんな所で足止めされる訳にはいかねェんだ!!



ーーそんな時‥、






ボゴゴォン!!!



『!!!!?』


ロール「っ……!!」




音のした方向を辿ると、その正体は白ひげ。

白ひげは海軍本部に能力を放ったのだ。



赤犬「ッ!!」


ロール「やべっ!!」スッ




その反動で、足場は崩れ、2人が居た場所にもヒビが入り崩れようとしていた。

ロールは半狐になり、その場から遠ざかった。

だが赤犬は足場を崩してしまい、そのまま落下した。





ロール「……!!!」




落ち着いた場所に辿り着き、周りを見渡すと、広場が真っ二つに裂けていて海賊と海軍とで分かれていた。

だが、海軍の方向には、白ひげが残っていた。
つまり、海賊を逃がす為にやった行いである。




ロール「勝手な事しやがって…!!」ギュ



ロールは拳と唇を噛みしめた。






あんたのいない世界なんて、俺には考えられねェ

俺はバカだから、船長(親父)の想いだとか、決意だとかそんなの分からねェし、今は知りたくない!!

誰かが死ぬのを見す見す見守ってるだけなんて、俺には出来ねェ…!!!
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