妖狐の焔

□24、笑顔
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ーシャボンディ諸島ー



ロール「シャボンディ諸島か‥、」


レイス「海兵にバレたら面倒だから、これ着ろ」




レイスはロールとフィレスにフード付のマントを差し出した。



ロール「……どっから出したの、って聞いていい?」


レイス「あ?……じゃあ手品」


ロール「マジで?!」




じゃあ、という言葉にツッコミ等は無いのだろうか…。



フィレス「‥っと、どこで情報集めますか?」


レイス「人が多い場所はたまに海兵がうろついてるしな‥、」


フィレス「そうですね…」



ロール「とりあえず進んでりゃ何とかなる!」


『・・・』



冷静に行かなきゃいけないこの場で、ロールはいつも通り真っ直ぐ。

真っ直ぐ過ぎて言葉を失う2人の姿もあったり。




ロール「おい何してんだ、早く行くぞ」



スタスタスタ‥、



フィレス「…良いんでしょうか?」


レイス「もう考えるのが馬鹿らしくなってきたしな‥。 捕まったらあいつの責任にすりゃいい」


フィレス「;;」




さらっと酷い事を言うレイス。
フィレスは苦い顔をする事しか出来なかった‥。








昼過ぎの時間帯、ロールたちは情報を仕入れていた。(ちなみに金要求された場合は力強くだったり‥)


その中には勿論……エースの事も聞いた。

ロールは当然の怒り。

周りに八つ当たりもしていた。



ロール「てめもう一遍言ってみろッ!!!」


「ちょっ?!何なんだよ!?」

「情報やってその態度はねェだろ!?」



フィレス「抑えて下さい;;副船長

ロール「っ……!!」


レイス「悪かったな‥。
行くぞ、」


ロール「…ッ……、」




3人はその場から離れ、落ち着ける場所に腰を下ろした。



レイス「どうすんだ、ロール」



ドンッ!!

ロール「‥殴り込み」



ロールはヤルキマンマングローブを殴り、低い声で言った。



レイス「…ハァ‥。 一応聞くが、侵入はどうする気だよ?」


ロール「んなの軍艦でも何でも奪えば!!「ロール」」


レイス「‥気持ちは分かるが、少しは冷静になれ」


ロール「………」




そう言われた後、ロールは唇を噛みしめて黙り込んだ。

しかし、それが今のロールにとっては精一杯の冷静さだった…。



レイス「とりあえず、今は親父に連絡だ。 今はそれが最前線だろうよ」


フィレス「…でも、どうやって?」


レイス「それ何だよな…、」


ロール「………」


レイス「……とりあえず、どっかで休むか」


フィレス「え?」


レイス「まだ時間はある。休める時に休んだ方がいい」


フィレス「……そうですね、」


レイス「さて、どっか当てがありゃいいんだが‥」


ロール「………一応あるよ‥、」


レイス「ん?」


ロール「俺が前来た時に世話になった店‥、」


レイス「‥じゃ、とりあえずそこに行くか」


フィレス「はい、」


ロール「…」



3人は13番GRに向かって行った。
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