妖狐の焔
□19、動き出す
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ー次の日ー
ロール「………ん‥っ、」
『!!!』
ロール「…んん‥、ふぁ〜あ、」
ロールは起きた途端に呑気に大きなあくびを欠いた。
フィレス「副船長!」
ロール「ん?おぉ、フィレス」
フィレス「良かった‥。やっと目を覚ましてくれた」
ロール「んぁ?あ?」
レイス「ったく‥。相変わらずだな、お前は」
ロール「ん?‥ん!!?レ、レイス!!?」
レイス「あんま大声出すと、傷に響くぞ」
ロール「な、何でお前が!?」
レイス「何でって、ここ俺ん家だしな」
ロール「はぁああ!!?」
俺何でここに居るのォ!?と改めて感じました。
その後叫んだから傷が所々体に響いて大変だったけどな。
*
*
んで、とりあえずフィレスに全部話してもらった。
ああ、海に落とされたんだ俺……。
意外としぶといんだな、自分で言うのもなんだけどよ。
まぁ昔からジジィに鍛えられてたからな……うわ、思い出したらジジィを殴りたくなってきた。
ロール「…ん、まぁそれは分かったけどよ。
フィレス君?」
フィレス「は、はい?;;(なんか嫌な予感‥)」
ロール「俺を助けてくれたのは感謝するけどよ……」
レイス「………」
ロールは俯いていた。
そして‥、
ロール「それでてめェまで死んだらどうすんだ……っ。 二度とすんな!!!」
フィレス「…す、すいません;」
フィレスは焦りながら、ロールに謝っていた。
ロールはそれに軽く溜め息をついていた‥。
ロール「………それと、」
フィレス「?‥、」
すると、ロールは顔を上げた。
ロール「ありがとよ、」
フィレス「!」
ロールは笑顔だけれども、どこか照れくさそうにフィレスに礼を言っていた。
フィレスはそれに力強く返事をしていた。
レイス「……さて、ロール」
ロール「んぁ?」
レイス「これからどうするつもりだ?」
ロール「‥にっ、決まってんだろ!」
ティーチにこの借りを100倍にして返す!!!!