妖狐の焔
□13、黄色い炎
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ティーチ｢ゼハハハ！｣
ロール｢‥｣
ティーチ｢討つ、か‥。
だがてめェはここで出来んのか？｣
ロール｢あ？｣
‥ここは武器庫。
火薬などに触れてしまっては何が起きるか分からない……。
ましてやサッチを今すぐに運んだ方がいいのに、ここで暴れては命が危うい。
ロール｢ッ‥、｣
ティーチ｢出来ねぇみたいだな。………だが、｣
ロール｢!!｣
ーードカーンッ!!
ロール｢ッ‥ア!!｣
いきなりティーチに腹を蹴られたロール。
吹っ飛ばされ、そして運悪くナイフが傍にあったのか、腕に刺さってしまった。
ティーチ｢ゼハハハ！
俺は難なく出来るけどな｣
ロール｢ち‥っ!!｣
ロールは腕に刺さったナイフを抜き、投げ捨てた。
するとティーチは‥、
ティーチ｢…なぁロール。おめぇ、俺の仲間にならねェか？｣
ロール｢‥｣
ティーチ｢俺はおめぇの強さを買ってんだ。おめぇは親父に並ぶ程強ェ、｣
ロール｢………｣
ティーチ｢一緒に世界を取ろうじゃねェか!!｣
ロール｢…………………ほざけ‥、｣
ティーチ｢あ？｣
ロール｢仲間になれだの、力を買ったとか‥親父と同等だとか、知るか!!｣
ティーチ｢何だと？｣
ロール｢俺の命より大事な家族に手ェ出した野郎を俺は絶対ェ許さねぇ!!｣
ティーチ｢家族‥、ゼハハハ！あぁ、お前はそういう奴だったな｣
ロール｢だいたい仲間を傷つけたてめェに親父を親父って呼ぶ資格はねェんだよッ!!｣
ゴォオオオ!!
ティーチ｢!!｣
ロールは覇気を出した。
その覇気は船全体にも伝わる程の覇気であった。
＊
ー食堂ー
ラクヨウ｢っ、んだ今のは!?｣
イゾウ｢ロールのか‥!!?｣
エース｢敵でもいるってのか!?｣
フォッサ｢こんな天候の中、どうやって‥｣
ビスタ｢‥とにかく、覇気が放たれた場所に向かうぞ！｣
『ああ!!』
＊
ー白ひげの部屋ー
白ひげ｢この覇気は…、｣
マルコ｢ロール、だろうねい‥。しかも相当な覇気だよい｣
白ひげ｢何かあったんだろうな‥。急いで行くぞ！｣
マルコ｢ああ！｣
２人も覇気が放たれた場所へ行った。
その途中でビスタたちと合流したようだ。
＊
＊
ーードカーン!!
ロール｢ハァ……、ハァ‥｣
ティーチ｢何だロール。さっきの威勢はどうした？｣
ロール｢うるせェ、よ‥｣
ロールは倒れ、俯せ状態でティーチを睨んでいた。
ロールはサッチを心配してか、思うように力を発揮出来ないようだ。
ティーチ｢さっきの覇気も仲間に危機を伝える為か？｣
ロール｢………、！｣
ふと横を見ると、サッチの姿があった。
ロールは力を振り絞り、匍匐(ほふく)前進でサッチの近くまで来た‥。
ティーチ｢あ？｣
ロール｢ッ……サッ‥チィ………、｣
ロールはサッチの手を握りしめていた‥。
オ願イ‥。
死ナナイデ・・・。