妖狐の灯

□28、相棒
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ーー月日はゆっくりと流れていた。

ロールは20、フィレスは19歳となって、日々成長していた。




ロール「んん〜、良い風だな〜」



ロールはただ今、船首で寝っ転がっていた。

ロールは年が増えただけであって、特に変わった様子は見られない…。

だが、フィレスは……、



バン、バンバンッ!



イゾウ「止め、」


フィレス「ふぅ‥、」



銃の練習場にイゾウとフィレスがいた。
といっても弾はオモチャ

だが、きちんと本物の銃のように改造されている



イゾウ「この2年で、すっげェ成長振りだな、フィレス」


フィレス「あ、ありがとうございます!」



フィレスが狙った的、そこには7割が中心、後は中心の周りに弾が入っていた。



イゾウ「次の襲撃の時はロールと行って来たらどうだ?」


フィレス「え?で、でも‥」


イゾウ「一度一緒に戦ったんだろ?
なら、大丈夫さ」


フィレス「…」



ーーすると‥、


ガチャ‥、



ロール「フィレスー!」


フィレス「た、隊長」


ロール「敵船来たから、行くぞ!」


フィレス「へ…?で、でもまだそんな連絡「俺は目と耳いいから、」あ…、」


イゾウ「‥で、何時の方向なんだ?」


ロール「7時の方向、敵船は海軍の軍艦3隻だ」


『!』


フィレス「軍艦が、3隻も‥」


ロール「つーことで行くぞォオ!!」



ガシッ!!



フィレス「へ‥?」



ダダダダーー、



ロールはフィレスの腕を掴み、そのまま走り去ってしまった…。



イゾウ「やれやれ‥、」




イゾウは苦笑いをし、甲板へと向かって行った。
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