総隊長と家族

□67 事実
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サッチ「ハァ…、」


ハルタ「いつまで溜め息ついてるの?」


サッチ「うるせ…」



城から船に戻ってったサッチは甲板から城の方向を見て溜め息をつく。



サッチ「つーかとっとと寝ろよ」


ハルタ「言われなくても寝るよーだ」



ハルタは船内へと言った。

サッチは今日見張りなのか、甲板に残っていた。


一人ボーっとしてるサッチ。

そんな時…、



サッチ「ん…?」



一つの影が、
こちらに向かっている。

そしてそれは
見覚えのある…いや、求めていた存在だった。



サッチはすぐさま降り、そちらに向かった。




サッチ「フィン!」


フィン「……」



現れたのはフィンだった。

サッチはフィンのもとに駆け寄った。



サッチ「どうした、やっぱ城じゃ眠れ」


ガシッ!!



サッチ「!!!?」



フィン…はサッチが話しているにも関わらず、いきなりサッチのスカーフを掴み、自分の方に思いっきり寄せていた。




サッチ「っ…!!」


フィン?「ふざけてんじゃねェぞ…リーパン」


サッチ「お前っ!!」



リーパンと言われすぐに分かった。

こいつはフィンではなくて、シャオンだと言う事を……。




シャオン「ガキを守るだの何だの言って、やっぱ最後はそれか…」


サッチ「っ…!!?」


シャオン「ちょっとでもてめェに気を許した自分が情けない……てめェを最初から殺しゃこんな事にはならなかったのにな


今となっちゃすっげェ笑える…っ、あの時見逃した自分のバカさによォ!!」


ググッ…



シャオンはサッチの首をどんどん締め上げていた



サッチ「ッちょっ待て…!!」


シャオン「何だ、命乞いでもすんのか?」


サッチ「何言ってっか分からねーよっ!!」



ドサッ



サッチが声を振り絞って言った言葉にシャオンは手を離した。




シャオン「分からねーだ?」



シャオンはギロリと上から目線でサッチを睨み付けた。



サッチ「ッ、ケホッ…、
お、俺がいつ約束破ったんだよ? 最後はってなんだよ?」


シャオン「……とぼけてんのか?」


サッチ「真面目だよっ!」


シャオン「………食事してた部屋でてめェらは何話した?」


サッチ「え? 確か、船にいる奴の事とか、今日の事とか、……あ、後フィンが“もしも”自分から王子になったらの話とか」


シャオン「…もしも?」


サッチ「ん?ああ…、それがどうかしたか?」


シャオン「……じゃあ何で先に帰った」


サッチ「あ?いやだって、城は城で大変な状態だしよ。 フィンが寝てんのに起こしちゃマズいかなって思って…、まぁ朝一番に迎えに行こうと思ってたんだが……、

ん?どうした?」


シャオン「……」




シャオンはサッチの話に頭を抱えていた。

そして…、



シャオン「紛らわしい事してんじゃねェエ!!!」


サッチ「はいぃぃい!!?」




最終的にサッチに八つ当たりをしていた。
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