総隊長と家族
□60 捕らわる
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その頃、城の門まで着こうとするフィン。
トテトテ…、
フィン「……」
(ハルタ:フィン、知らない人に付いてっちゃダメだよ)
フィン「あ…」
「ん?」
フィンは昨日ハルタに言われた事を思い出し、足を止めた。
フィン「おじさん、おれやっぱ1人で探す!」
「…急にどうした?」
フィン「知らない人についてっちゃダメって言われてたの、だから1人で探す」
フィンは後戻りしようと振り返ようとした所…
「……ち。 大人しくついて行けばいいものを」
パチン…ッ、
さっさっ!!
フィン「!!!」
男が指をパチンと鳴らすと、どこからともなく変な奴らに囲まれた。
フィンは驚いたが、体は自然と身構えていた。
男たちはフィンに颯爽と襲いかかった…が、フィンはその刹那にそいつらを倒す。
さすがというべきか。
ーーだが…、
ビリ…ッ!!
フィン「!!…」
フィンを初めに連れて来た男が、スタンガンでフィンを背後から襲った。
フィンは耐えようと足を一歩前に出し、踏ん張ろうとしたが、意識を手放してしまった。
フィンは男に抱えられ、城の中へと連れて行かれた…。
城の門の前には、帽子だけが取り残された……。