めいん
□変態 白ひげver
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ダメだダメだ
この船のどこにいっても、破廉恥な格好のやからばかりだ。
「・・・はぁ・・はぁ・・・」
この船にいたら興奮のしすぎで命がもたない、やばい、つらい。
「おい***。大丈夫かぃ?」
「え?・・ぅおぉお!」
「なんだよぃ、そんなに慌てて」
「だだだだだからあー!!マルコ隊長、服の前閉めて!全てのボタンを閉めて!」
「あ?なに言ってんだいきなり」
「破廉恥なの!ハ・レ・ン・チー!!」
「破廉恥ってお前……あ、あぁそうか。***はそういうの見て興奮する奴だったな」
「そうですよ!分かってるなら全閉めしてください!」
「んなもん嫌に決まってんだろぃ。服パツパツになんだろぉが」
「服パツパツいいじゃないですか!むしろパツパツ推しですよ私は!胸筋ラブですよ私はぁ!………あ゙」
「あ゙、じゃねェだろぃ。なんつーことを口走ってんだ」
「あ、マルコに***!何やってんだ?」
「ぁあ!エース隊長!エース隊長も何か言ってやって・・・ぶふぉぉお!!」
「ぅえ!?大丈夫か***!」
救世主登場かと思いきや、そうだった。エース隊長も破廉恥組の一員だった。
しかも破廉恥通りすぎてどちらかというと変態の領域のエース隊長。
心配してくれるのはありがたいが、半裸の姿で背中を擦ってくれるこの男。
「ん・・・大丈夫っす。エース隊長が離れてくれれば直ります」
「え、何だよそれ。大丈夫じゃねェだろどうみても」
「ちょ、触んないで」
「え、俺なに?俺そんなに嫌われてんの!?」
「ホント黙って。鼻息荒くなる」
白ひげ一家、こんなにも破廉恥率高くて大丈夫なのか。
あいつらは自分達の破廉恥度に気づいてないな、むしろ 破廉恥+色気=紳士 っていう方程式が成り立っているに違いない。
きっと奴らは自分達の色気度に気づいてやってる確信犯だ!
「おいおい***しっかりしろよ」
「もうこれ目がいっちまってるよぃ」
「・・・だ・・だれか」
「おいお前ら!***に何やってんだ!!」
「ぁ・・・イゾゥたいちょ・・ゴフッ!!」
「吐血!?」
「・・・!?***大丈夫か!!」
「お前のせいだよぃ」
白ひげ一家の日常。
*
(……なんか***白目剥いてねェか?)
(あぁ、気絶してんだろ……不気味だよぃ)
(おぅ…人ってこんな風に白目剥くんだな。)
(………胸筋………)
(………)
(………)
(…はっきり言ったな。)
胸筋、いいですよね?
2011.5.15