めいん
□リップクリーム
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乾燥した地域が近いせいか最近唇がよく乾燥する。乾燥…そう、乙女の大敵!
だからリップクリームは常に常備!これ常識!!
ぬりぬりぬり・・・
前に寄った島で、ナミの提案でナミとロビンとおそろいで買ったいちごの匂いのリップクリーム。
なんでリップクリーム?と思ったけどおそろいってのはやっぱ嬉しかったりする。
「あー!!***何食ってんだー!?」
ウソップとチョッパーと騒がしくそりゃもう騒がしくバカ騒ぎしていたルフィがこちらに気付いて走って来た。ってか食ってないし。
「おい***!何食ってんだよ!」
「食べてないよ、コレはリップクリーム!口が乾燥するから塗るものだよ!」
「ふーん…リップク・リームか!」
「いや、区切るとこ違うから。」
「でもなんか甘ェ匂いすんぞ?」
「ふふふふ、気づいたか!これはねー苺の匂いがするのよ、いいでしょ」
「へー…いいなぁー!***!俺にも塗ってくれ!」
「え゛っ」
……いいの?いいのそんなことしちゃって。
常識的にいくら何も分かってない超ド級天然船長といえど一応は男だ。普通に考えればOUTだろう。
「んー***ー…早くしてくれよー」
ルフィはまだかまだかと正座して口をつきだしている。
「んー………ええい!!!」
もうこうなったらヤケクソだ!知らない、もう何にも知らない。ルフィのファーストキスとかファースト間接キスとかどーなっても…いいよね!
私もブランコから降りてルフィの前に正座する。
ぴた
ぬりぬりぬりぬり…
私なにやってんだろ。
ぱくっ
「………」
「………」
ぽきっ
「え゛……」
「………」
ルフィの唇に丁寧にリップを塗ってあげていると、ルフィはリップをくわえたかと思ったら折って食べ始めた。
なにやってんのルフィ!コレは食べるものじゃないって言っただろこのばか!
「ちょ、ルフィ何してんの!!」
「げェーっ!プップップッ!…おい、まじいじゃねェか!!」
「そう言ったじゃん!」
「おれが言うこときくと思うなよ!!」
「しるか!」
とりあえずムカっときたから、一発殴っとこう。
「いっでええー!なんで俺ゴムなのに***のパンチは痛ェんだあ!?」
「そりゃ愛がこもってますから」
「なー***、お口直しにベロチューしてくれよ!」
「………、っは?」
「だーから、ベロチューだよ!…ん、あれ?ピカチューだっけ?」
「絶対違うから。つか何言ってんのルフィあんた誰」
「なんだと?!…あ、ひょっとしてお前ピカチュー知らないのか?」
「知ってるよ。ピカチュウは知ってるよ、うん」
「じゃあしようぜ!んー……」
バシッ
「……っ痛ぇ〜っ!!」
「だっからしないっつのボケナス!」
「、んっだよケチッ!ケチババア!」
「んだとコラボケ!まぢブッ飛ばす!!」
「ギャァァァアァァァ!!!」
*
好きな人が自分のリップなんか使ったら、ただ事じゃない。
2011.4.5